イチゴをプランターで育てている方も多いと思いますが、成長と共に毎年植え替える作業が必要です。
イチゴはランナーを伸ばして子株を生成し、そこからまた株を増やしていくというユニークな繁殖方法があり、出来た子株を別のプランターに植えることで新たに花を咲かせ実を結びます。
元の親株をそのまま育てていくと、収穫量が減ったり連作障害で病気になったりしやすくなるため、株を更新して植え替える必要が生じます。
ランナーから生成された子株の植え替えには、冬越しを前にした10月から11月にかけての秋シーズンが適しています。
適した時期に植え替えをすることで、翌年の収穫量にも繋がってきますので、植え替えのタイミングはとても大事です。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】イチゴの植え替え時期はいつ?
- 【プランター菜園】イチゴの植え替えのやり方は?
- 【プランター菜園】イチゴの植え替えはいつまで出来る?
について紹介します。
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【プランター菜園】イチゴの植え替え時期はいつ?
イチゴをプランターで育てていると、ランナーが伸びてきて子株が出来てきます。
ランナーが盛んに伸びてくる時期は、ちょうどイチゴの収穫時期にも当たる6月頃ですが、この時期のランナーは迷わず切ってしまいましょう。
伸びたランナーをそのままにしておくと、果実に送られる分の栄養素が取られてしまう形になるため、収穫量や質が下がります。
少なくともイチゴの収穫時期が終わるまでは、伸びたランナーはその都度カットします。
このタイミングで全て切り取ってしまったとしてもランナーはどんどん発生するので、たくさん伸びてきた中でも状態の良いものを選んでビニールポットに仮植えします。
その苗をプランターに植え替える作業が必要になりますが、最も適しているのが10月から11月の秋シーズンです。
気温が下がり始めてから冬の休眠に入るまでの間に苗を活着させた状態で冬越しに備えるようにします。
冬を無事に越すと翌春に花を咲かせて結実しますので、時期を逃さないように植え替えましょう。
ところで、ランナーの元になった親株を同じプランターに植えたままにしているという方も多いのではないでしょうか。
色々な園芸書や園芸サイトを見てみると、親株は処分すべきと書いてあることもあります。
実際に、親株は翌年からの果実は小さめになり数も減ってくる上に、ウイルス病にかかりやすくなります。
そのためイチゴ農園など商業的に栽培するところでは親株は処分し、子株でどんどん更新して増やしています。
家庭で育てる場合はそれほどシビアにならずに愛着のある親株を育てても構いませんが、次第に元気がなくなってきた時点で処分のタイミングを考えても良いと思います。
【プランター菜園】イチゴの植え替えのやり方は?
イチゴの植え替え方法を紹介します。
ランナーから育った子株の数が多い時は特に勢いの良いものを選別してプランターに植え替えます。
プランターの横幅が65cmとすると、葉が伸びることやランナーが出ることを見越して、多くとも3株程度にします。
用土ですが、赤玉土に腐葉土、ピートモスなどを混ぜ込んで自作しても良いですが、鳴れていない方は市販の培養土を使うと確実です。
最近では「イチゴの土」といったようにイチゴ栽培に向いた培養土も市販されているのでおすすめです。
水はけの良い土がイチゴ栽培には必須なので、プランターには鉢底石を敷きましょう。
土を入れたら浅く穴を開けて、子株を置いて土を寄せます。
その際気を付けたいのは、株の根元にある膨らんだ部分(クラウンといいます)が土に隠れてしまわないように浅めに植えることです。
クラウンは花芽の基になる部分なので、ここが隠れるほど深く植えてしまうと蕾の発生に影響が出ます。
プランターに複数植える場合は、ランナーの向きを揃えるようにします。
イチゴはランナーと逆の向きに花と実を付ける性質があるので、向きを揃えることで日当たりが均一になるのと、実った時の見栄えも良くなります。
植え替え作業が終わったら、出来るだけ目の細かいジョウロでたっぷりと、底から水が流れ出るまで水やりをします。
子株がたくさん出来た時など、特に元気なものを選んでプランターに植えたら余ってしまった株があるかも知れません。
萎れかけているわけでもなく植えればちゃんと育ちそうなものについては、パンジーなどと一緒に寄せ植えにしたり、ストロベリーポットにまとめて植えたりすると見た目にも楽しめます。
【プランター菜園】イチゴの植え替えはいつまで出来る?
イチゴの植え替え適期は10月から11月にかけてですが、その時期を忙しくて逃してしまったらどうなるでしょうか。
近年は温暖化の影響で、特に中間地では12月でも極端に寒くなることが少なくなっていますが、極力11月までに植え替えは終わらせたいものです。
12月に入ってから植え替えをする場合は、子株が冬を越すのに十分成長した状態であることが重要です。
根がしっかりしていて茎葉が旺盛に育っていれば、スムーズに休眠に入って冬を越すことが可能です。
植え替えの際には根を傷付けないように、さらに慎重に作業をします。
活着するまでは適度に水やりをしますが、株が活着する頃には外気温が下がってくるので次第に水やりを控えめにします。
その際は通常の冬越しと同様に、屋内に入れず外で管理します。
イチゴの植え替えは10月~11月に行うことが大前提ですが、多少遅れても十分に株が成長していれば冬を無事に越せる可能性が高いです。
商業農園ではなく家庭菜園なので、もし植え替え遅れによってうまく育たなかったとしても、次回以降に生かせるヒントになります。
まとめ
【プランター菜園】イチゴの植え替え時期はいつ?やり方やいつまで出来るかも紹介しました。
イチゴはランナーを伸ばして子株を生成しますが、ポットで育苗していた子株を秋にプランターに植え替える必要があります。
10月~11月の秋に行う理由は、イチゴが冬に休眠する性質があるためで、その前に新しい株を活着させておくためです。
植え替え時期が遅れたとしても、子株の根がしっかり張っていて茎や葉の生育が良ければ、出来るだけ早く植えましょう。
それ以外に植え替えの際に気を付けるポイントは、根元のクラウンを埋めないように浅めに植えることと、ランナーの向きを揃えて植えることです。
適した時期に植え替えをして株が活着すれば、無事に冬越しをして翌年に収穫が見込めます。