小松菜は発芽~生育可能な温度帯が広く、中間地~暖地であればほぼ一年中栽培が可能です。
特に、秋まきをして冬に向けて栽培した方が葉がやわらかくなるとも言われています。
小松菜は、種をまいてから本葉が3枚程度出る頃までは水を切らさないようにしますが、それ以降は乾燥気味に育てます。
小松菜は多湿に弱く、水のやり過ぎは徒長や様々な病気に繋がりやすくなります。
また、冬を越す場合の水やりはどうしたら良いのかという疑問に思うこともありますが、小松菜は寒さに強いため、通常通りに乾いてから水をやる程度で問題ありません。
寒冷地では不織布マルチをすることが多いですが、中の様子を確認しながら必要に応じて与えます。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】小松菜の水やり方法は?
- 【プランター菜園】小松菜の水やり頻度や時間帯は?
について紹介します。
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【プランター菜園】小松菜の水やり方法は?
小松菜の種をまいたら、土を少しかぶせて上から押さえ、たっぷりと水をやります。
小松菜の水やりにおいて最も水を必要とするのは、種まきから発芽し、本葉が出て草丈10cm程度になる頃までです。
苗が幼い時期に乾燥し過ぎてしまうとそのまま萎れて育たなくなってしまうので、間引きを重ねて株がしっかりしてくるまでは水を切らさないようにしましょう。
ちょうど2回目の間引きの時期と重なりますが、本葉が3枚以上出て株が安定してきたら、小松菜は少し乾燥気味に栽培した方が健康に育ちます。
他の植物にも共通することですが、水をやり過ぎて常に過湿状態になっている状態は好ましくありません。
そうかと言ってカラカラに乾いている状態でもカッピングなどの生理障害が起こりやすくなるので、土の状態を確認し、乾いている場合に与えます。
多湿が原因となる小松菜の病気には、炭疽病、萎黄病、白さび病などがあります。
いずれもカビが原因となり、カビは湿気が大好きなので、病気予防の点からも過湿は大敵です。
炭疽病はアブラナ科に多い病気で、はじめは葉に白い斑点が無数に発生し、葉が破れたようになって枯れてしまいます。
炭疽病は比較的気温の高い時期に多く見られますが、台風の後などは炭疽病リスクが上昇するので、雨風が強い時は軒下にプランターを移動するなどして防ぎます。
萎黄病はカビが原因の病気で、下の葉が黄色く変色し次第に全体に広がって枯れ落ちてしまいます。
高温多湿の環境で発生しやすいので、秋まきの場合は比較的起こりにくいですが、近年は残暑が厳しく10月になっても25℃を超える日が珍しくなくなっており、やはり多湿のリスクは考える必要があります。
白さび病は葉に白っぽい星のような斑点を作り、次第に大きくなって白い粉状のものが発生し、どんどん増えていきます。
小松菜が白さび病にかかっている場合、水をやる際には上からかけることは避けてください。
患部に付いている病原菌(カビ)が他の葉に伝染しやすくなります。
雨が続く時や、常に土が湿り過ぎている状態で発生が多くなります。
逆に乾燥し過ぎで起こる症状が「カッピング」といって、葉が異常に丸まってしまいカップ状になります。
乾燥し過ぎは葉が硬くなることにも繋がるので、乾いたまま放置するのもNGです。
小松菜の水やりは、やや乾燥気味に育てながら、土が乾いたら目の細かいジョウロや霧状にしたホースで十分に与えます。
目の粗いジョウロやホースで水をやると表面の土が飛び散り、病気の原因になることがあるので、あくまでもやさしく与えます。
【プランター菜園】小松菜の水やり頻度や時間帯は?
小松菜のプランターに水をやる頻度は、1日に何回、何日に1回と決まっているわけではありません。
前の項でも紹介した通り「乾いたのを確認してから十分に与える」ようにします。
地植えの場合はカラカラ天気続きでなければ自然の雨に任せても良いくらいですが、プランターの土は乾きやすいので土の状態と相談しながら与えます。
梅雨や台風のシーズンで雨が多い時には軒下などに移動させ、強い雨を避けましょう。
小松菜に水をやるのに適した時間帯は、朝から昼前にかけての午前中がベストです。
特に気温の高い季節になると地温も上がってくるので、昼間の暑い時間帯に水をやるとお湯状に温まってしまい、根に悪影響を及ぼすことがあります。
まだ涼しい時間帯に水やりをすることで、根を健康に保つことに繋がります。
午前中の水やりだけだとどうしても乾燥してしまう場合は、夕方涼しくなってから与えても構いません。
夏場は朝、夕の2回、乾燥していることを確認した上での水やりが推奨です。
逆に冬場は、夕方に水やりをすると夜のうちに水分が冷え切ってしまい、寒い地域では霜になったり凍ってしまったりする恐れがあります。
そうなると株に多大なダメージが生じてしまうため、冬場は夕方の水やりは不向きで、午前中~お昼前後の比較的暖かい時間帯が適しています。
夜間の気温が低い時間帯は、出来るだけ土中が乾いているくらいが理想です。
寒冷地においては、冬越しのために不織布マルチを施していることが多いと思いますが、中の状態を確認して必要に応じて与えます。
いずれにしても、乾き過ぎや湿り過ぎにならないように、常に状態を確認しながら育てることが大切です。
まとめ
【プランター菜園】小松菜の水やり方法は?頻度や時間帯も紹介しました。
小松菜はほぼ一年中栽培できるといっても過言ではありませんが、雨の多い季節は特に過湿に注意します。
種まきをしてから間引きを重ね、本葉が3枚を超えて株がしっかりしてくるまでは乾燥しないように十分に水を与えて育てますが、それ以降は少し乾燥しているくらいでOKです。
小松菜の病気は湿り過ぎによるカビが原因のものが多く、また徒長にも繋がってしまいます。
病気の予防のためにも水のやり過ぎは避け、常に土の状態を観察しながら、乾いている時に与えるようにします。
小松菜に水を与える時間帯は午前中がベストですが、乾き過ぎるようなら夕方に与えても問題ありません。
水分コントロールの難しい小松菜ですが、決して栽培の難しい野菜ではないので是非試してみてくださいね。