【プランター菜園】イチゴは外で冬越しできる?枯れる原因や対処法についても紹介!

イチゴをプランターで育てている方も多いと思いますが、収穫時期は春から初夏なので必然的に冬越しが必要になります。

外にプランターを置いたままにして良いのか悩むところですし、北海道などの寒冷地ではそもそも冬を越せるのか?という疑問もあります。

イチゴは基本的に寒さに強い植物で、春に良い果実を付けるためには寒さに当てることが必要になります。

乾燥には弱いので、乾燥させないためにマルチを施すことが大切ですが、その前に花がら摘みやランナーの整理など意外にやることは多くなります。

成功すれば寒冷地でも無事に冬を越して翌年の収穫が楽しめるので、是非試してみましょう。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】イチゴは外で冬越しできる?
  • 【プランター菜園】イチゴは極寒地域(北海道)でも冬越し出来る?
  • 【プランター菜園】イチゴが冬越しで枯れる原因や対処法は?

について紹介します。

【プランター菜園】イチゴについての記事はこちら↓

【プランター菜園】イチゴは外で冬越しできる?

結論から言うと、イチゴは低温に耐性があり、寒さ自体には強い植物です。

むしろ寒さに当てて休眠させないと春に良い花や実を付けることが出来なくなるので、屋内の暖かい場所に置いておくことは逆効果になります。

マイナス15℃~20℃くらいまでは枯れることは殆どないので、寒冷地であっても外での冬越しは全く問題ありません。

イチゴは乾燥に弱いため適度に水分を与えながら、必要に応じてマルチングを施して冬を越させます。

乾燥対策として、敷き藁やビニールマルチを施せばOKです。

マルチをしておけば乾燥が防げるということではなく、定期的な水やりは必要です。

1ヶ月に1度程度、土の表面の乾き具合を見ながら水やりをしますが、水を多くあげ過ぎると根腐れが起きる恐れがあるので、水の量は土全体がほどよく湿る程度にします。

追肥についても冬の間は行わず、春になり成長が活発になってきたら元のペースで水やりと追肥をします。

ここまでまとめると、

  • イチゴは屋外で冬越しさせ、屋内には入れない
  • 乾燥対策にマルチ、雪対策に不織布を施す
  • 水やりはやり過ぎず適度に

以上がイチゴを外で冬越しさせるポイントです。

次に、冬越し準備に必要な手順について紹介します。

  1. 花や花がらを摘み取る
  2. ランナーをカットする

花や花がらを摘み取る

四季なりイチゴの場合、冬の間も花が咲くことがあります。

これから休眠に入るという時に花が咲いても良い果実は期待出来ない上、花や実に栄養分が取られてしまうので勿体ないと思っても取り除きましょう。

花がらをそのままにしておくとカビなどの原因になるためこちらも除いておきます。

ランナーをカットする

ランナーが伸びている状態だと、栄養分がランナーに使われてしまうためこちらもカットしておきます。

冬越しの準備が整ったら、土の乾き具合を時々チェックしながら屋外にプランターを置いておきましょう。

【プランター菜園】イチゴは極寒地域(北海道)でも冬越し出来る?

イチゴはマイナス15℃程度でも枯れずに生きていますが、気温がマイナス20℃以下になる極寒地域(北海道)での冬越しは可能なのでしょうか。

イチゴは冬の間休眠する性質があり、秋になり気温が下がってくると成長が鈍り、寒さに備える体制を作ります。

寒さに当たって休眠しないと春になった時に順調に生育しないので、極寒地であっても屋内には入れません。

実際に北海道でイチゴをプランター栽培している方もたくさんいますので、雪が心配な場合は不織布を被せるなどの対策があれば問題ないといえます。

極寒地域であっても、マルチングで株元を保護しながら不織布をかけて屋外に置くことで冬越しが可能です。

むしろ、寒いからと屋内に入れてしまう方が失敗に繋がりやすいので注意が必要です。

雪が積もってきたら軒下など屋根のある場所に移動するくらいで大丈夫です。

【プランター菜園】イチゴが冬越しで枯れる原因や対処法は?

イチゴが冬越しに失敗して枯れる原因のひとつに、「急激な温度の変化」があります。

冬の間にイチゴの苗を見たことのある方は、イチゴの葉が赤みを帯びて地面に密着するようになっているのに気づいたことがあるかも知れません。

葉が赤みを帯びるのはいわゆる紅葉で、気温が下がってくるにつれて起こる現象です。

イチゴが自然に冬に向かって態勢を整える性質があり、葉が地面に付くように下ろして寒風を凌ぎながら休眠します。

これは「ロゼット」といって、タンポポの葉が地面に密着して放射状になっているのと同じです。

寒くなってきたからといって屋内に入れてしまうと、イチゴの休眠を邪魔してしまいますし、逆に屋内から急に外に出しても気温変化に対応できず枯れる場合があります。

イチゴは外気温が下がるにつれて冬越しの準備を自らするため、極端な降雪の際に軒下に移動するくらいにして、暖かい場所への移動は良くありません。

冬越し中のイチゴが枯れるもう一つの原因は、水やりの過不足です。

前述した通り、イチゴは乾燥に弱く、冬の間に全く水をやらないと枯れてしまいます。

かといって、春~秋と同じように水やりをしていると、水のやり過ぎで根腐れを起こしやすくなります。

休眠中のイチゴは水分の吸収もゆっくりになるので、乾かない程度にほんのり湿っている程度が理想です。

マルチをしている場合は端の方を少しめくって、土の乾き具合を時々チェックしましょう。

急激な温度変化と水の過不足、この2点が冬越しで枯れる主な原因なので、上記の注意点を守れば枯れるリスクは大きく減らせます。

まとめ

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】イチゴは外で冬越しできる?
  • 【プランター菜園】イチゴは極寒地域(北海道)でも冬越し出来る?
  • 【プランター菜園】イチゴが冬越しで枯れる原因や対処法は?

について紹介しました。

イチゴは寒さに強いので、屋外でも問題なく冬越しが可能です。

寒さに当てないように屋内に入れた方がいいと思われがちですが、実は全くその逆で、寒さに当てて休眠させることで春からの開花と結実に繋がります。

イチゴは気温が下がると冬の休眠に向けての準備を始めるので、その妨げにならないように急激な温度変化を避けます。

また、イチゴは乾燥に弱く完全に土が乾くと枯れてしまうので、マルチなどで乾燥を防ぎます。

かといって水をやり過ぎても根腐れを起こしやすくなるので、マルチの下の土の状態をチェックして適度な水やりをします。

急激な温度変化と水の過不足さえなければ、北海道などの極寒地域でもイチゴを外で冬越しさせることが可能です。

春になれば休眠から覚めて、再び盛んに成長を始めるので、水やりと追肥のペースを戻していきましょう。