【プランター菜園】イチゴの親株の寿命は?2年目以降の注意点についても紹介!

イチゴはランナーを伸ばして株を更新していく性質があるのはよく知られています。

親株に花が咲いて実を付けた反対側からランナーが伸びて、その先に出来た子株がいわば「次世代」です。

次世代の株を育てて翌年の収穫となりますが、親株の方はどうなってしまうのでしょうか。

もちろん親株を次の年も育てて実を付けさせることは可能で、数年間は収穫できます。

それでも何年も栽培し続けると株自体が老化したり体力がなくなったりして病気になりやすくなります。

プランターを使って家庭菜園で育てるなら、もちろん親株を寿命まで大切に育てたいものですよね。

親株を2年目以降も使うなら、株元が混み合ってくるので植え替えや芽かきなどケアしてあげることが必要です。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】イチゴの親株の寿命は?
  • 【プランター菜園】イチゴの親株を2年目以降も使う際の注意点は?

について紹介します。

【プランター菜園】イチゴについての記事はこちら↓

【プランター菜園】イチゴの親株の寿命は?

イチゴは多年草なので、本来は何年植えっぱなしにしても生きています。

しかし花を咲かせ実を付ける力は年々衰えていき、2年目以降は実の数が減ったり実が小さくなったりします。

また、カビの一種である糸状菌が原因となる炭疽病や、疫病にかかりやすくなるリスクがあります。

これは株がゆるやかに老化して勢いが弱まってきているためで、多年草とはいっても初年度がピークといえます。

そのため、商業としてイチゴ栽培をするイチゴ農家では、生産効率と果実の質が重要になるためイチゴは一年草として扱い、親株は処分していることが殆どです。

家庭菜園ではそれほどシビアになる必要はないので「こうしなければダメ」という正解はありません。

むしろ親株は前年から長く育てているので、愛着が湧いて処分なんて出来ない、というガーデナーさんも多いと思います。

確かに収穫量が減ってきますが、同時に子株も育ってきているのでトータルの収穫量は十分なのではないでしょうか。

メインの収穫は子株にして、親株を大事に育てることも家庭菜園の楽しみといえます。

親株の寿命が具体的に何年なのかは、一概に言えません。

それでも適切にケアしていくことで楽しめますし、実が付きにくくなったら他の草花と一緒に寄せ植えをして観賞用としても良いと思います。

但し、病気が出てきた時には周りに広がる恐れがあるので、きっぱり諦めて株と周りの土ごと処分しましょう。

次の項では親株を大切にケアしながら育てるための注意点も紹介していきます。

【プランター菜園】イチゴの親株を2年目以降も使う際の注意点は?

イチゴの親株を翌年以降も使う際には、そのまま植えっぱなしでは良くありません。

子株をポットからプランターに植え付けるタイミング(10~11月頃)に、親株も植え替えをします。

植え替えをしないでいると、どのみち根詰まりを起こして株の寿命が縮まります。

イチゴ親株は新しい土に植え替える

イチゴの親株をプランターから抜くと、かなり根が詰まっていることがわかります。

このまま植えっぱなしにしていたら根詰まりを起こして水はけが悪くなり、株が弱ってしまいます。

まずは詰まった根をほぐしていきますが、黒ずんでいる根があればそれは古いものなので取り除きます。

その際、細い根が多少切れてしまっても問題ありません。

根の整理が済んだら、元の土は栄養分を使い果たしてしまっているので、柔らかい培養土に植え替えます。

植え替えは毎年1回、10月から11月にかけて行います。

親株の芽かきをする

イチゴの親株を植え替えたら、根元のクラウン部分が肥大しているのがわかります。

クラウンから芽がたくさん出ているようなら適宜芽かきをして、株のスリム化をします。

同時に、弱っている葉や黄色く変色している葉、枯れている茎などがあれば同時に摘み取ります。

芽かきをする理由は、そこから出てくる葉の数が多くなることで蒸れやすくなり、病害虫が発生しやすいからです。

追肥と冬越し

追肥は、子株を育てる時と同様に11月と2月の2回に分けて施し、12~1月の極寒期は控えます。

11月の追肥は株を充実させて冬を越させるためで、2月の追肥は春に向けて新しい葉を展開させたり花芽分化を促したりするための栄養補給です。

冬越しについては、イチゴは寒さに強い性質があるため全く心配ありません。

気温マイナス10℃を下回っても全く問題ないので、子株共々屋外で冬越しさせます。

冬の寒さに当てないと花芽分化が起こらないので、寒いからと屋内に入れる必要はありません。

追肥と冬越しについては、子株と全く同じ育て方でOKです。

株に異常が発生したら

イチゴは多年草で、収穫して子株を送り出した後の親株をそのまま何年も育てること自体は可能です。

寿命が何年と決まっているということもないので、育てる側が決めることと言って差し支えありません。

但し、どうしても親株は果実の付きが悪くなったり、病気に罹りやすくなったりといった弊害が出やすくなります。

実が少ししかつかなくなった時や、葉が変色するなど病気が疑われる時が潮時と言えるので、その時は思い切って処分しましょう。

特に病気に罹っているのを発見したら、周りの株に感染しないように速やかに取り除くことが重要です。

まとめ

【プランター菜園】イチゴの親株の寿命は?2年目以降の注意点についても紹介しました。

子株を育てて翌年の開花~収穫となりますが、元の株(親株)は翌年以降の実の付きは悪くなります。

イチゴ農家であれば生産効率と果実の質が重要になることから、親株は処分するケースが殆どですが、家庭菜園を楽しむレベルであれば必ずしも処分する必要はありません。

イチゴは多年草なので本来は植えっぱなしでも枯れずに生きていますが、次第に株が老化していくことは確かです。

果実の収穫が第一という場合は親株は処分することもありますが、愛着のある株であれば新しい土に植え替えて、子株と同様にお世話をしながら育てていくのも家庭菜園ならではの楽しみです。

とはいえ、2年目以降の株はゆるやかに老化していくため、実の付きが悪くなることは確かです。

葉が変色するなど、病気の兆候が見られた時には周りの株への感染を防ぐために、速やかに処分しましょう。