【プランター菜園】唐辛子わき芽かきのやり方は?発芽しない場合についても紹介!

唐辛子は、プランターでも育てやすい野菜です。

種類もいろいろあり、次々に花が咲き実を付けるので育てる楽しみがあります。

鷹の爪ともいわれる赤唐辛子に激辛の青唐辛子、辛さの殆どない甘唐辛子やポピュラーなししとう等、基本的な育て方はほぼ同じです。

唐辛子を育てる上でのポイントはいくつかあり、上手に育てることによって夏から秋まで長く収穫することも可能です。

特に大切なのがわき芽かきで、株の勢いや収穫量に大きく影響します。

唐辛子は市販の苗を植えるのが一般的ですが、種から育てることも可能です。

発芽率自体は高いのですが、種まき後の温度管理が難しく、なかなか発芽しないこともあります。

成長時の芽かきと種まき時の管理がしっかり出来ていれば、後は簡単で収量も多く、育て甲斐があります。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】唐辛子わき芽かきのやり方は?
  • 【プランター菜園】唐辛子発芽しない場合は?

について紹介します。

【プランター菜園】唐辛子についての記事はこちら↓

【プランター菜園】唐辛子わき芽かきのやり方は?

唐辛子のわき芽かき作業は、晴れた日に1番花のすぐ下のわき芽2本だけを残し、後は全て取り除きます。

唐辛子は枝分かれしやすく、わき芽がどんどん出て育ちます。

1本の枝から2本に分かれ、そこから更に倍……というように、放置しておくと葉が増える一方です。

特にプランターで栽培する場合は隣の株と干渉し、結果的に日当たりが悪くなり病気などの原因になってしまいます。

そのため、適切にわき芽かきをする必要があります。

唐辛子は基本的に、主枝1本と枝分かれした側枝2本の3本仕立てで育てます。

主枝の他に残すのは「一番花のすぐ下のわき芽2本」です。

一番花の下から出てきたわき芽を確認したら、その下で伸びているわき芽は全て取り除きます。

わき芽を全部枝に育ててしまうよりも、主枝+側枝2本の3本をしっかり育てることによって栄養が行き渡り、収穫量のアップにつながります。

ここで目印とした一番花ですが、これは果実になるまで育てず摘み取ります。

最初に咲く花は、まだ株が成長途上の幼い段階で実を結ぶことになるため、株を育てるための栄養が取られてしまいます。

最初に咲いた花を摘んでしまうのは心情的に抵抗がありますが、長い目で見ると成長の序盤で株を強く丈夫に育てることで収量を増やす方が大切です。

可能であれば、3番花(3番果)まではまだ株が若いので、取ってしまった方が後々のために良いです。

また、実の成長が悪かったり、いびつな形の実が出来たりした時には株に負担がかかっていることが考えられるのでこれも取り除きます。

2本の側枝と主枝から新たに伸びるわき芽は、あまり神経質になり過ぎる必要はありませんが、葉が繁り過ぎて風通しが悪くなるようならカットします。

過繁茂で日当たりや風通しが悪くなると、病気や害虫が発生しやすいため、こまめに様子を見るようにしましょう。

変色したり病気にかかったりした部分があれば適宜除去します。

わき芽の取り方は、鋏を使うまでもなく手で引っ張るだけで取れますが、芽が成長してくると茎が硬くなってきます。

同じトマトやジャガイモなどのナス科野菜は茎が折れやすいので、茎を持って下方向にポキッと折るようにすれば簡単に取れます。

一度わき芽を取り除いても、株の下からどんどん出てきて枝分かれしていきますので、気付いた段階で取り除きます。

適切に管理されている唐辛子の株を見ると、下の部分には葉がついておらず茎だけになっているのがわかります。

晴れた日にわき芽かきを行う理由は、雨や水分が切り口(傷)から入り込むことによって、灰色カビ病などの病気リスクから守るためです。

これは全ての植物に言えることですが、出来る限り数日間晴れ予報の日を選ぶことが大切です。

ところで、取り除いた後のわき芽はどうしたらいいでしょうか?

ある程度育った唐辛子のわき芽にはいくつも葉が付いているので、捨てるのは勿体無いですよね。

実は唐辛子の葉は「葉唐辛子」として食べられます。

葉の部分を洗って沸騰したお湯で1分間茹でて、冷水にさらすことでアク抜きになるので、それを佃煮や油炒めにします。

箸休めやおにぎりの具にもなりますし、ゴミも減らせます。

【プランター菜園】唐辛子発芽しない場合は?

プランター菜園で唐辛子を栽培する場合、苗を購入して植え付ける方法と、種から育てる方法のいずれも可能です。

苗はゴールデンウイーク前後になるとホームセンター等でも出回り、植え付けるだけなので作業は楽です。

種から育てる場合はなかなか発芽しないことがありますが、種をまいた後に外に置いていませんか?

唐辛子が発芽しない最大の原因は、気温が低いことです。

唐辛子の仲間は中南米原産で暖かい~暑い気候を好むため、25~30℃が発芽の適温です。

種まきの適期は2月から5月にかけてですが、上記の通り気温が低いと芽が出ませんので、3月頃までは室内で育苗します。

種まきはポットや育苗箱で行いますが、ポットの場合は1ポットあたり2粒から3粒、育苗箱にはすじまきにします。

発芽したら適宜間引きをして状態の良い苗を生かします。

種をまいたら3月頃までは外に置いたままにせず、室内に置いて保温する必要があります。

唐辛子の育苗ポットを室内に置いておくことは難しいですが、発泡スチロールに種をまいたポットを入れて、大きめのビニールでふんわり覆うと良いでしょう。

出来れば窓際などの日当たりの良い場所や、暖房の利いたリビングが向いています。

小さいお子さんやペットのいるご家庭で置き場所の確保が難しい場合は、無理せずに苗から育てた方が作業も管理も楽です。

まとめ

【プランター菜園】唐辛子わき芽かきのやり方は?発芽しない場合についても紹介してきました。

育てやすくて収穫量も多く、家庭菜園で人気の唐辛子ですが、上手に育てるポイントは「わき芽かき」です。

わき芽かきのポイントは晴れた日に行うことと、最初に咲いた花のすぐ下に出ている2本のわき芽を生かして他は取り除くことです。

残ったわき芽2本を側枝として主枝と共に「3本仕立て」にすることで無駄に繁り過ぎず、実にしっかり栄養が届くため収穫量が見込めます。

唐辛子は成長が旺盛で発芽率も高いですが、気温が低いと発芽しません。

ポットや育苗箱に種をまいたらビニールなどで覆い、外気温が15~20℃程度になるまで室内で温度を保つ必要があります。

温度さえクリアすれば難しくありませんが、置き場所等に不安がある場合は苗から育てましょう。

「わき芽かき」と「発芽管理」が、唐辛子栽培の大きな鍵になります。