イチゴのプランターにキノコが生えるのはなぜ?原因や対処方法についても紹介!

イチゴをプランター栽培していると、いつの間にか土の上にキノコを見つけることがあります。

キノコの胞子はおよそ10ミクロンと、植物の花粉よりもはるかに微細なので、空気中に漂い風に運ばれます。

胞子は、成長に適した場所に着地することでキノコを発生させるので、プランターに突然現れても不思議はありません。

プランターの土には腐葉土といった有機物が配合されているため、キノコの発生はよくあることです。

特に湿気が多い土にはキノコが生えやすいので、湿り過ぎないようにすることが大切です。

イチゴのプランターにキノコが生えると見た目には可愛らしく、特に小さいお子さんは興味を持ちがちですが、毒があることも考えられるので触ったり食べたりすることは絶対にやめましょう。

今回の記事では、

  • イチゴのプランターにキノコが生えるのはなぜ?
  • イチゴのプランターにキノコが生える原因や対処方法は?

について紹介します。

【プランター菜園】イチゴについての記事はこちら↓

イチゴのプランターにキノコが生えるのはなぜ?

イチゴに限らず、植物を育てているプランターにキノコが生えてくることは意外によくあります。

キノコは森の落ち葉などを分解して土に還すという大切な役割を担っていて、培養土に含まれる腐葉土は大好物といえます。

さらにキノコは湿り気の多いじめじめした場所が好きなので、乾ききった場所ではまず生えてきません。

キノコの胞子の大きさは約10ミクロン(1ミリの1/100)とかなり微細なので、風に運ばれてふつうに空気中に存在しても何ら不思議はありません。

プランターに着地すると、培養土の栄養と水分を使って成長を始め、小さなキノコが発生します。

つまり、どんな場所でも栄養分と水分があれば、キノコが発生する可能性はあるということです。

イチゴに限らず、プランターに勝手に生えてくることの多い主なキノコを紹介します。

  • イタチタケ

「イタチタケ」は、薄い茶色で直径5センチほどの小さなキノコです。

見た目が非常に地味なので、一見食べられそうにも見えますが、毒成分があることがわかったので絶対に食べないでください。

  • キコガサタケ

「キコガサタケ」は三角帽子をかぶったような可愛らしい見た目で、特に湿気の多い場所を好むため梅雨時によく見られるキノコです。

黄色がかった小さい傘からキコガサ(黄小傘)と呼ばれます。

毒性の有無は明らかになっていませんが、不用意に触ったり、食べるべきではありません。

  • ヒトヨタケ

「ヒトヨタケ」にはいろいろな種類がありますが、名前の由来は一晩でキノコ本体が溶けてしまうことからです。

茶色がかったグレーの傘に、白く細い柄のものをよく見ますが、時間が経つと傘の縁が黒く溶けていく性質があります。

毒成分が含まれているので見つけたら早めに取り除きましょう。

それ以外にも様々な種類のキノコがプランターに生えてくる可能性があります。

キノコの品種を特定するのは非常に困難なうえ、他にも素人目にはわからない、正確に分類するのが難しいいわゆる「名もないキノコ」が多数存在します。

プランターにキノコを見つけると、お子さんが興味を持って触ってしまったりしがちですが、触ったり食べたりすると危険です。

いずれにしてもプランターの土に生えたキノコは、見つけ次第すぐに抜き取って処分しましょう。

イチゴのプランターにキノコが生える原因や対処方法は?

イチゴのプランターにキノコが生える主な原因は、次の通りです。

胞子が何らかの原因で運ばれてきた

前の項でも触れた通り、キノコの胞子は目に見えないほど微細なので、風に飛ばされてどこにでも運ばれます。

風以外にも鳥や昆虫の体に付着して運ばれる可能性もあり、目視ではわかりません。

腐葉土や培養土に胞子が混じっていることも考えられるので、完全に防ぐことは困難です。

それでもキノコには適した生育環境があるため、キノコが生えやすい環境でないと生えてきません。

例えば土の表面にバーミキュライトなどの無機物を敷き詰めたり、マルチをしたりすると予防になります。

土が多湿になってじめじめしている

キノコは湿気の多いじめじめした場所を好みます。

イチゴは乾燥に弱く、プランター栽培だとより乾きやすい事もあって水を切らさないことが必要です。

土が湿っていると、イチゴにはもちろんですがキノコにとっても良い環境になります。

特に梅雨時はプランター内の湿度もかなり高くなっているため、気付いたらキノコが生えていたといったこともよくあります。

イチゴに水切れは禁物ですが、常にじめじめした状態にならないように、水は土が乾燥したのを確認してから十分に与えて、メリハリを作ることが大切です。

日当たりの悪い場所に置いている

日当たりの悪い場所は、林の中や日陰を好むキノコにとって好都合です。

日陰に置いている場合は、日当たりの良い場所にプランターを移動しましょう。

イチゴは真夏の高温には弱いので、夏の間は日陰でも問題ありませんが、猛暑の時期が過ぎたら出来るだけ日に当てましょう。

キノコを見つけた時の対処法

イチゴのプランターにキノコを発見したら、キノコそのものを抜き取ると同時に、周囲の土を掘ってみます。

場合によっては白い菌糸が育っている可能性があり、そのままにしておくとまた生えてくる可能性があります。

菌糸を見つけたら周りの土ごと取り除いて処分します。

取り除いたキノコは、誤食などを避けるためにもすぐに燃えるごみとして処分します。

まとめ

イチゴのプランターにキノコが生えるのはなぜ?原因や対処方法についても紹介しました。

イチゴを栽培しているプランターにキノコが生えていて驚いた経験をされた方もいるのではないでしょうか。

キノコの胞子は10ミクロンとかなり細かく目には見えない大きさです。

風に飛ばされてどこにでも飛んでいくため、プランターに根を下ろして成長しても不思議はありません。

キノコの好む環境は日当たりが悪く、じめじめと湿った場所です。

プランターに水をやり過ぎて多湿状態になっていたり、日当たりの悪い場所に置いていたりするとキノコが生えやすくなります。

プランターに生えやすいキノコは、イタチタケ、キコガサタケ、ヒトヨタケなど比較的小型のものです。

中には毒性をもつものがあるため、万が一にも食べてしまうと危険です。

むやみに触ったり誤食したりすることのないように、見つけ次第周りの土と一緒に抜き取って処分しましょう。