ゴーヤのグリーンカーテン品種のおすすめや特徴は?苦くないゴーヤについても!

温暖化やヒートアイランド対策として、ゴーヤやキュウリなどを利用したグリーンカーテンが近年人気になっています。

グリーンカーテンとは、ゴーヤやへちま、キュウリなどのつる性植物をカーテンで窓を覆うように育てて、直射日光を防ぐ仕立て方です。

よく目にするのが、広い窓一面にネットを張ったところにゴーヤをまんべんなく絡ませている姿ではないでしょうか。

ゴーヤの葉が窓を覆うことで日よけになるばかりでなく、葉から水分を蒸散させる際に周囲の熱を消費します。

この現象を気化熱といい、周りの温度を下げる働きがあります。

省エネにもなり見た目も涼やか、ゴーヤが実れば食べられるので、グリーンカーテンはいいことずくめです。

今年こそチャレンジしてみたい!という方も多いと思いますが、どんな品種がグリーンカーテンに向いているのか、苦くない品種はあるのかといった疑問も出てきますよね。

今回の記事では、

  • ゴーヤのグリーンカーテン品種のおすすめや特徴は?
  • ゴーヤのグリーンカーテン苦くないゴーヤの品種は?

について紹介します。

ゴーヤのグリーンカーテンについての記事はこちら↓

ゴーヤのグリーンカーテン品種のおすすめや特徴は?

ゴーヤでグリーンカーテンを仕立てるのに適したおすすめ品種5種と、その特徴について紹介していきます。

一口にゴーヤといっても様々な種類があり、つるが盛んに伸びやすくグリーンカーテン向きのものや、苦みが少なく食べやすいものなど様々です。

グリーンカーテンを作るのにおすすめしたい5種「沖縄あばしゴーヤ」「百成レイシ2号」「さつま大長レイシ」「沖縄白ゴーヤ」「アップルゴーヤ」の特徴を紹介します。

沖縄あばしゴーヤ

沖縄あばしゴーヤの特徴は、とてもポピュラーな品種で、濃い緑色の果実が特徴です。

「あばし」とは沖縄ことばで魚の「ハリセンボン」を指す「アバシー」が由来ですが、表面のイボがしっかりしていてずんぐりとした果実から連想したといわれています。

つるの伸びが旺盛で成長が早いため育てやすく、グリーンカーテンに適した品種です。

百成レイシ2号

百成レイシ2号の特徴は、「百成」という名の通り収穫量が非常に多い品種です。

成長の早い早生種で盛んにつるが伸びて仕立てやすく、親づるにもどんどん花と実を付けるので摘芯の回数が少なくてもよく育ちます。

栽培が容易な上に葉がよく繁って果実も多く付く、理想のグリーンカーテンになります。

さつま大長レイシ

さつま大長レイシの特徴は、葉と茎の成長が旺盛です。

そのためグリーンカーテンに仕立てやすい品種です。

果実の付きも良く多くの収穫が見込め、長さ30cmを超える大型の果実となり見栄えがしますが、苦みはやや強めです。

沖縄白ゴーヤ(沖縄白レイシ)

沖縄白ゴーヤの特徴は、なんといっても白いゴーヤだということ。

また上記3種に比べると草勢は強くありません。

グリーンカーテンにする場合は、しっかり摘芯をすることによって子づるを育てる必要がありますが、緑のカーテンに真っ白な果実がよく映えます。

見た目の美しさももちろんですが、果実が白いことで「収穫逃し」も避けられます。

アップルゴーヤ

アップルゴーヤは珍しい品種で、青リンゴを思わせるずんぐりと丸みを帯びた果実が特徴です。

果実の重さは大きいものでは900g~1kg近くにもなり、重い果実を支える株もその分しっかりしているため、ボリュームのあるグリーンカーテンになります。

ゴーヤはどんどん品種改良がされていて、育てやすくつるがよく伸び、果実の収量の多いものが主流となっています。

果実よりもカーテンを上手に作りたいという場合は白ゴーヤよりもあばしゴーヤや百成レイシ2号、さつま大長レイシといった生育旺盛なタイプが仕立てやすいです。

果実の収穫も期待したい場合は上記のどの品種でもおすすめですが、果実にも苦みの強いもの、弱いものがあるので次の項で果実の個性を品種ごとに紹介していきます。

ゴーヤのグリーンカーテン苦くないゴーヤの品種は?

ゴーヤでグリーンカーテンを作ると、暑さをやわらげ省エネにもつながり、さらに果実を食べることも出来ます。

せっかくなら美味しく食べたいものですが、ゴーヤの苦みが苦手な方も多いのではないでしょうか。

特に小さなお子さんには苦みが強すぎるので、敬遠しがちですよね。

ゴーヤはニガウリ(苦瓜)ともいわれる通り苦みが特徴ですが、品種によっては苦みが少ないものもあります。

上の項で紹介した中から、比較的苦みの少ないゴーヤ3品種を紹介していきます。

沖縄あばしゴーヤ

沖縄あばしゴーヤは果実の緑色が濃く、表面のイボもゴツゴツしているので苦みが強そうな印象を受けますが、実は比較的苦みの少ない品種です。

炒め物などにしても食べやすく、加熱せずにサラダや浅漬けでも美味しく食べられます。

苦みが全くないわけではないので、気になる方は天ぷらやゴーヤチャンプルーなど、油を使った調理法がおすすめです。

沖縄白ゴーヤ

沖縄白ゴーヤは苦みが少なく、サラダにおすすめの品種です。

表面のイボは丸みを帯びていて大きく、果皮の色は真っ白に近いのが特徴です。

白い果肉はみずみずしく肉厚で、苦くないゴーヤの代表格ともいわれています。

果肉に水分が多く、加熱し過ぎると崩れやすいので、さっと炒める程度にするかスライスしてサラダにするのがおすすめです。

アップルゴーヤ

アップルゴーヤも苦くない品種として知られています。

リンゴのようにごろっとした形のアップルゴーヤは、白ゴーヤ同様に肉厚でみずみずしさがあります。

サラダで食べられるほど苦みが少ないので、苦いのが苦手な方にもおすすめです。

スライスしてツナやマヨネーズと和えると、お子さんにも食べやすくなります。

ゴーヤでグリーンカーテンを作りたいけど苦いのは嫌い、という方には、苦みの少ない品種がおすすめです。

まとめ

ゴーヤのグリーンカーテン品種のおすすめや特徴は?苦くないゴーヤについても紹介してきました。

グリーンカーテンに仕立てるには、つるの伸びが旺盛で成長の早い品種が特に向いています。

ゴーヤの品種改良は進んでいて、生育の良さと収穫量の多さを兼ね備えたものが主流となっているため、市販の苗でグリーンカーテンを作るのも容易です。

グリーンカーテンと同時にゴーヤの収穫を楽しむには、苦みの強い品種とあまり苦くない品種を知っておくと便利です。

苦いのが好きという方はさつま大長レイシ、逆に苦くない品種が良いという方は沖縄白ゴーヤやアップルゴーヤがおすすめです。

果実の特性を知って品種を選ぶことで、ゴーヤ栽培がより楽しくなります。