イチゴの収穫は、5~6月の初夏が最盛期となります。
花が咲いてから早ければ40日、通常は50日程度で収穫の適期を迎え、その時期は毎日プランターを覗くのが楽しみになりますよね。
摘みたての真っ赤なイチゴを楽しんだ後は、株のお手入れが必要になります。
親株を毎年買い直して植えるという場合は収穫後にそのまま終了となりますが、子株を育てたり親株を翌年も使ったりする予定であれば適切なお手入れで株を元気にしていきましょう。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】イチゴの収穫後にやることは?
- 【プランター菜園】イチゴの収穫後のお手入れ方法は?
について紹介します。
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【プランター菜園】イチゴの収穫後にやることは?
イチゴは一年草ではなく(農家さんなどプロの場合は一年更新することが殆どですが)多年草です。
多年草は名前の通り、株が何年も生き続けて、時期になれば花を咲かせる性質があります。
イチゴも株そのものは一年で枯れることはなく、新芽の展開から成長、開花、結実のサイクルを繰り返しますが、年数が経つにつれて株の勢いは弱くなり、花や実の数も減っていきます。
家庭菜園でのイチゴ栽培では、収穫後の株をケアしながら翌年以降も楽しむことが多いのではないでしょうか。
イチゴの収穫後にやることは、株を一年で更新するか、子株を増やすかどうかで方法が変わってきます。
親株を処分し、子株も増やさない(毎年買い直す)
こちらは少し勿体ない方法ではありますが、例えば転勤や引っ越し予定がある等で年単位のイチゴ栽培が出来るかわからないといった方は株を残さない方が良い場合もあります。
そうでなくとも子株は作らず買い直す形にしたいという方もいると思います。
その場合は収穫が終わったら親株をランナーごと処分し、次のシーズンに向けて新たに苗を買うのみです。
親株は処分するが、子株を増やす
イチゴの親株は、収穫した翌年も育てることは可能ですが、実の数が減ったり実が小さめになったりすることはあります。
元気のなくなった親株は処分して、新たに出来た子株を使ってイチゴ栽培を継続する方も多いと思います。
イチゴの収穫が終わり、夏~秋にかけてランナーが盛んに伸びるので、先端に小さな葉が発生しているかをチェックします。
葉が出ていたら、その下に短い根が発生していることも多いので、ポリポット等に土を入れて根付かせます。
根付いた株からさらにランナーが出たら、その先端の株を同じようにポリポットに根付かせます。
この時、親株から最初に作られた株はランナーをカットし、株ごと処分しましょう。
最初に出た株(一番株)は親株の持っている病気を受け継いでいることが多いため、勿体ないですがそのまま育てることはおすすめしません。
子株として残すのは、一番株の次に発生した二番株と、その次の三番株、つまり孫とひ孫の2つにします。
二番株と三番株が根付いたら、ランナーは切り離して親株と一番株を処分します。
子株を増やすが、親株も残しておく
ランナーで作られた子株を増やして育てていきながら、親株もしっかりケアして翌年に備える方法です。
家庭菜園であればこの方法を取る方も多いと思いますが、筆者もそうです。
ランナーで新しい株を作る方法は上記と同じですが、この方法では処分するのは一番株のみで、親株と二番、三番株を翌年の収穫に向けてケアし、育てていきます。
全ての株は10月頃を目途にプランターに植え替えをして、冬越しの前に追肥をして冬に備えます。
イチゴは連作障害が起こりやすい為、親株もプランターの土を全て入れ替えて更新しましょう。
子株を育てる場合は親株の状態にも留意し、弱った親株から発生したランナーは使わず、丈夫な親株から出たものだけを残すことが大切です。
【プランター菜園】イチゴの収穫後のお手入れ方法は?
イチゴを収穫した後のお手入れを怠ってしまうと、親株の元気がなくなり子株も良い状態に育ちにくくなります。
これは収穫期にも言えることですが、変色した葉、枯れた葉や茎、細い茎などは早めに取り除きます。
状態の悪い葉は病気になっていることが多いので、それが株全体に回ってしまう前にカットしましょう。
また、収穫期にもランナーは盛んに伸びてきます。
イチゴの果実に渡る分の栄養分もランナーが奪ってしまうので、収穫が終わるまで全てのランナーをカットすることは言うまでもありません。
ランナーの成長は早いので、見つけ次第切るくらいで良いのです。
収穫が終わったら、初めてランナーを育てる作業に入ります。
前の項で触れましたが、親株の健康状態が子株に影響を及ぼすため、元気のない親株は処分し、元気な親株から出たランナーだけを育てます。
1つの株から約10本と、数多くのランナーが伸びてきますので、その中でも茎がしっかりした勢いのあるものを生かして、細くひょろひょろとしたもの、茶色に変色しているものは早いうちに切ってしまいます。
ランナーの先端から葉が出てきたらポリポット等を使って土に触れさせるのは前述しましたが、その間も水やりは欠かさないようにします。
近年は連日30℃を超える猛暑の夏となり、それでなくともイチゴは極端な暑さに弱いため、夏越しの手入れも必要です。
ベランダや庭にプランターを置いている場合は、昼間の直射日光は極力避け、軒下などに移動させておきます。
下がコンクリートだと照り返しもあるため、ブロックやレンガなどがあれば台のように置いて、プランターの下に空間をあけましょう。
また、水切れは枯れる原因になってしまいますので、十分な水やりも欠かせません。
まとめ
【プランター菜園】イチゴの収穫後にやることは?お手入れ方法についても紹介しました。
初夏にイチゴを収穫した後、どのようにお手入れするかは、親株と子株を翌年も使うかどうかによって決まってきます。
親株を毎年買い直すという方なら、収穫後に全て抜いて処分し、新しく買った苗を植えることになります。
親株は病気が心配だし、収穫量も減るから処分するけれど、子株を育てるという方、親株をケアして子株共々翌年の収穫に向けて育てるという方など様々ですよね。
子株を作るにあたって最も大切なことは、丈夫なランナーから出来た株だけを残すことと、一番株は処分することです。
また、猛暑の夏を越すことにもなるので直射日光を出来るだけ避け、十分に水やりをすることも大切です。
いずれにしても、ランナーを活用するかどうかで収穫後のお手入れは変わってきます。