プランターで小松菜を育てるのが初めてという人にとっては、たくさん芽が出るので成長が楽しみになりますよね。
たくさん芽が出たのはいいけれど、育ってみたらひょろひょろでなんだか元気がない、といった経験のある人もいるのではないでしょうか。
小松菜は「間引き」をしないと大きく育たない野菜です。
株間は5~6cmと意外に広く空ける必要があるので、育てる苗より間引く苗の方が多くなるくらいです。
もったいない!と間引きをせずにいると、太陽の光や肥料の栄養分を取り合ってしまうため大きく育たず、病気や虫の害も受けやすくなってしまいます。
せっかくまいた小松菜の種、大半を間引きしてしまうのはもったいないですが、必ず間引きした方が良い理由も詳しく解説していきます。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】小松菜は間引きしないとどうなる?
- 【プランター菜園】小松菜はもったいないと残すと育たなくなる
について紹介します。
【プランター菜園】小松菜についての記事はこちら↓
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- 【プランター菜園】小松菜の間引きのやり方やコツは?移植する方法も紹介!
【プランター菜園】小松菜は間引きしないとどうなる?
プランターに小松菜の種をまくと、面白いように芽が出てきます。
双葉が開くととてもかわいらしいですが、成長するにしたがって混み合ってくるため、間引きが必要になります。
せっかく芽が出たのにもったいないと思ってそのままにしておくと、本葉が出るにしたがってさらに混み合って密植状態になります。
密に植えられたまま葉や茎が成長していくので、太陽の光は上の方の葉にしか当たらなくなり、陰に隠れた部分は光合成もできずに色が薄くなり、ひょろひょろと細くひ弱になってしまいます。
日光だけではなく土の中の栄養分も多くの苗で取り合ってしまうため、十分に栄養を取り込めなくなります。
特に小松菜のような葉物野菜は窒素分を多く必要とするので、元肥をしっかり施していても窒素不足になり、葉が良く育ちません。
これは、成長が良くないからといって追肥をして解決するものではなく、そもそも株間を空けないと意味がありません。
スーパーや八百屋さんの店頭に並んでいる小松菜の根元をよく見ると、太い茎がいくつも伸びている立派な株になっていることがわかります。
小松菜の種1粒があの大きさになると思うと、密状態のままで育てることは不可能ですし、美味しく食べられる状態にはなりません。
しかも間引きしないで密状態で育てていると、風通しが悪くなって蒸れやすくなります。
蒸れると株が病気になって枯れることも多いほか、アブラムシなど害虫の温床にもなりやすいです。
病気や害虫が発生した時に株が混み合っていると、あっという間に全体に広がってしまいます。
収穫できたとしても今一つ大きくならないまま、茎はひょろひょろとして色が薄く、葉も貧弱で収穫量も少なくなります。
つまり、小松菜の間引きをしないでいると良いことは一つもありません。
それでは、間引きしなくて良いように種の数を絞って植えたらいいのでは?と考えたくなりますよね。
かぼちゃやゴーヤなど大きめの種の場合は、指などで少し穴を開けて2~3個程度の種をまきます。
同じまき方をすれば間引きの必要もなくなるのではと思ってしまいそうですが、植物には種類ごとの性質があります。
小松菜の種は細かいので、数粒ずつ間を空けてまくのは困難です。
しかも種まき数が少ない中で発芽不良や育ちの悪いものがあると、結局やり直しにもなりかねません。
一度に多くの種をまいて、その中から良いものを選抜していくのが小松菜の育て方です。
【プランター菜園】小松菜はもったいないと残すと育たなくなる
小松菜は間引きをしないで育てると、前項のように良いことが一つもありません。
密状態のままで育てることは、日光不足と栄養不足、病害虫などのリスクだらけで、収穫の量も質も見込めなくなります。
どうにか間引きをしなくてもいいように、何粒かずつ間隔を空けて種まきをするのは、小松菜のように種が細かい野菜には不向きです。
小松菜を元気に育てるには、適切なタイミングとやり方で間引きをすることが最も大切で、追肥を考えるのはその後です。
残した苗が日光をたっぷり受けて、土から水と栄養を十分に吸い上げられるようにするための必要な作業です。
それでも、せっかく芽が出て育ち始めた小松菜を間引きしてしまうのはもったいないと思う気持ちはよくわかります。
そんな時には「間引き菜として食べる」「他のプランターに移植する」など無駄にしない方法がいくつかあります。
間引き菜は小さいうちならそのまま洗ってサラダのトッピングにしたり、お味噌汁に入れたりして楽しめますし、ある程度育った状態ならおひたしやソテー、サラダなど無駄なく使えます。
小松菜はほうれん草ほどアクが強くなく、生でも十分食べられるのでサラダにもおすすめです。
間引きしたらもったいないと思って残してしまうと、逆に育たなくなってしまい美味しく食べることも出来ません。
しっかりと間引きして大きく育てることで、ベビーリーフ状態のものから成熟して大きくなった小松菜までいろいろな料理で楽しむことが可能なので、結果的には満足度も高くなります。
間引きで抜いた苗を移植したい時には、別のプランターに培養土を入れて、同じように5~6cm間隔で植えてそのまま育てます。
そこからは間引きは必要ないので、水やりと追肥、害虫対策など普段のお世話を適宜行うだけでOKです。
もったいないと思って間引きに抵抗がある方なら、移植して育てることで収穫量も大きく増やせるので是非試してくださいね。
まとめ
【プランター菜園】小松菜は間引きしないとどうなる?もったいないと残すと育たなくなる!について紹介してきました。
間引きをしないことのデメリットは、苗が混み合うことで日光と栄養分を取り合って成長が阻害されることと、蒸れて病気や害虫の温床になりやすいことです。
そのため、本葉が出始めた頃と2~3枚になった頃の2回、間引きをして株間を5~6cm空ける必要があります。
せっかくまいた種なのにもったいないと言って間引きをしないと元気には育たないので、結果的に思うような収量が得られません。
小松菜は間引いた苗も食用にできますし、他のプランターに移植することも可能です。
もったいないと思って間引きしないでいるよりも、思い切って間引きをした上で有効に活用した方が満足度も上がるので、ためらわずに間引きましょう。