【プランター菜園】オクラの支柱はいらない?密着栽培についても紹介!

オクラは水と肥料を十分に与えれば、比較的失敗が少なく非常に育てやすい野菜の一つです。

色々な料理に手軽に使えて、体力の落ちやすい夏に積極的に摂りたい緑黄色野菜としても人気です。

一般的に、実を食べる夏野菜を育てる場合は支柱が必要というイメージがあります。

オクラはつる性ではなく自立して伸びるので、支柱は立てなくても育ちますが、台風などが心配なら立てた方が安心です。

オクラをプランターで栽培する場合、株間は30cmほど開ける必要がありますが、数株を密にして栽培することも可能です。

密植して栽培すると、収穫量の増加と、実が柔らかいうちに収穫しやすいメリットがあります。

密植栽培にはメリットだけでなくデメリットもありますので、栽培環境に合った育て方をおすすめします。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】オクラの支柱はいらない?
  • 【プランター菜園】オクラの密着栽培について

について紹介します。

【プランター菜園】おくらについての記事はこちら↓

【プランター菜園】オクラの支柱はいらない?

オクラをプランターで育てる際には、支柱は必ずしも必要ではありませんが、立てた方が良い場合もあります。

オクラは茎がしっかりしていて、真っ直ぐ上に伸びる性質があります。

トマトやキュウリ、ゴーヤなどの夏野菜はつる性だったり、重みのある果実が垂れ下がって枝がしなったりするため、支柱やネットなどを必要とします。

その点オクラにはつるも無く、果実も上を向いて付くため枝がしなることは少なく、支柱なしでも問題ありません。

お住まいの地域によっては台風の時期に暴風雨の被害を受けやすくなるため、支柱を立てた方が安心です。

オクラをプランターで栽培する際には、プランターの深さは少なくとも30cm必要です。

オクラが根をしっかり張る性質というのが理由ですが、支柱を立てて育てる場合にもプランターの深さは重要です。

浅いプランターを使った場合や、浅く挿しただけの支柱だと、風で支柱もろとも根こそぎ倒れる恐れがあります。

台風の被害が考えられる地域では、深さのあるプランターに底まで深く支柱を挿して栽培するとより安心です。

基本的には、植え付け当初から支柱を立てる必要はないまでも、心配なら立てるくらいで良いでしょう。

【プランター菜園】オクラの密着栽培について

オクラを栽培する場合、特に地植えでは密植栽培が盛んに行われています。

密植栽培とは、オクラの苗を3株ずつ一緒に植えて3本立てにする方法ですが、収量が増える、果実が硬くなりにくいなどのメリットがあります。

また、3本の株がほど良く干渉しあうことで強風でも倒伏しづらくなります。

主に地植えで行われているオクラの密植栽培ですが、プランターではあまり良くないという話も聞きます。

まずは、密植栽培のメリットとデメリットから解説していきます。

オクラの密着栽培のメリットは?

密植栽培のメリットの一つ目は、収穫量が増えることです。

同じスペースに1株植えるのと3株植えるのでは、単純に3株植えた方がスペースごとの収穫量は多くなります。

1株立ちに比べると栄養分が分散してしまうため、どうしても1株あたりの収穫量は少なくなりますが、株数を増やすことで収量を増やす方法です。

例えば1株立ちで合計30個採れるとすると、3株植えた場合に1株あたり20個まで下がったとしても合計60個です。

二つ目のメリットは、果実が硬くなり過ぎないことです。

密植することと果実の硬さがどう関係あるのかと思われるかも知れませんが、上記でも触れたとおり栄養分を複数株で取り合う形になるため成長が緩やかになります。

オクラは成長が早く、花が咲いてから一週間程度で収穫適期になるため、忙しくて収穫を逃すとあっという間に硬くなってしまいます。

密植することで成長自体を緩やかにすることによって、開花から収穫までの時間に余裕ができるため、硬くならない状態で収穫しやすくなります。

三つ目のメリットは、3株立てにすることで枝葉がそれぞれ干渉しあい、風による倒伏を防ぎやすくなります。

但し、あまりに葉が込み合うようなら果実への栄養が行きづらくなり、蒸れの原因にもなるので、余分な葉は適宜落とすことをおすすめします。

他には、3株のうち1本が傷んでしまった場合でも他の2株があればバックアップにもなり、確実に収穫したい方にもメリットのある栽培方法です。

オクラの密着栽培のデメリットは?

次に、オクラの密植栽培のデメリットについて解説します。

3株を同じ場所で育てることになるので、成長してくると葉が混み合って風通しが悪くなり、日当たりも十分確保できなくなります。

そうなると蒸れやすくなり、病気や害虫が発生する原因になるため、様子を見ながら葉を落とすなどの手間が発生します。

また、特にプランターでは土の量も限られているので、すぐに栄養不足を起こすおそれがあります。

密植で栽培する場合は、株の成長具合を見ながら肥料切れを起こさないように注意が必要です。

花が株の頂上付近にしか付かなくなった場合は、肥料が足りないサインなので、即効性のある液肥を与えて様子を見ながら、こまめな追肥を行います。

地植えで良く行われているオクラはプランターでも密植して栽培できますが、葉の風通しを良くすることと追肥を十分に行うことが必要で、それなりに手間はかかります。

丈夫でしっかりした株と、速い収穫を求めるなら1株立て、やわらかめの果実を数多く収穫したいなら密植栽培といったように、ニーズに合わせて育て方を選べるのがオクラ栽培の面白さです。

まとめ

【プランター菜園】オクラの支柱はいらない?密着栽培についても紹介してきました。

茎が太くなり真っ直ぐ育つので、支柱を立てて誘引しなくとも育てられますが、台風の被害を受けやすい地域の場合は支柱を立てた方が安心です。

また、オクラは数株密植することのメリットが多い野菜でもあります。

1株で育てるところを3株ずつ密植させることで土中の養分を分け合う形になるため、収穫数は少なくなります。

それでも3株あるので結果的には同じ面積で多い収量を期待できます。

1株に行き渡る栄養は少なくなるため、本来成長の早い果実がゆっくり成熟することになり、実が硬くなり過ぎることも防げます。

密植栽培の注意点としては、葉を適宜落として風通しを良くすることと、肥料を十分に与えることです。

オクラを栽培する際には、環境やニーズに合わせて育て方を変えてみるのもおすすめです。