小松菜は発芽しやすく、ほぼ通年栽培できるので、初心者でもプランターで育てやすい野菜です。
元肥と追肥をしっかり与えるのがポイントで、それ以外はあまり手がかかりません。
しかし、最大の敵「青虫」には注意が必要です。
せっかく育ってきた小松菜に青虫がつくと、食欲がとても旺盛なためあっという間に葉を丸裸にされてしまいます。
農薬を使うことで予防も駆除もできますが、プランターでの家庭菜園で農薬は使いたくないですよね。
基本は「見つけ次第その場で駆除」ですが、コンパニオンプランツを活用するのも一つの方法です。l
今回の記事では、
- 【プランター菜園】小松菜の青虫の退治の仕方は?
- 【プランター菜園】小松菜の青虫の予防方法は?
について紹介します。
【プランター菜園】小松菜についての記事はこちら↓
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【プランター菜園】小松菜の青虫の退治の仕方は?
小松菜はアブラナ科の野菜で、キャベツやブロッコリーと同じ仲間です。
アブラナ科ということは、青虫が好んで食べるという性質をもちます。
キャベツや菜の花、ブロッコリーなどの畑で、モンシロチョウがひらひらと飛んでいる姿をよく目にしますが、これは葉に卵を産みに来ているので栽培する側にとっては招かれざる客ですよね。
プランターでも同様で、アブラナ科の野菜が植えてあればほぼもれなくモンシロチョウが飛来し、気付いたら小松菜の葉はボロボロで、特に柔らかい新芽から被害を受けます。
青虫も美味しいところをわかっているようで、新しい葉が出たらすぐに食害されてしまいます。
対策を打たないと収穫出来なくなるほどなので、見つけたら即、退治しないといけません。
小松菜につく青虫の退治方法は、主に以下のものがあります。
- 手で駆除
- 卵のうちに駆除
- 天敵の利用
- 農薬を使用
小松菜の青虫の退治の仕方1:手で駆除
小松菜に穴が開いていたり、近くにフンがあったりすると、その葉にはほぼ青虫がいます。
見てすぐにわかる場合はピンセットや割り箸などで捕まえますが、見てすぐわかるということはそれなりに成長しているため被害は既に大きくなっています。
それに、大きくなっていると虫嫌いの方には見るのも嫌なものですし、可能な限り成長する前に駆除したいところです。
小松菜の青虫の退治の仕方2:卵のうちに駆除
モンシロチョウは葉の裏側に卵を産む習性があるので、本葉が出揃った頃には葉の裏側をこまめにチェックし、見つけ次第取り除きます。
モンシロチョウは1個ずつばらばらに卵を産みますが、同じく小松菜を食害するヨトウムシはまとまった数の卵を産むため比較的わかりやすく、こちらもまとめて駆除してしまいます。
卵のうちに見つけることが出来れば、被害を少しでも食い止められます。
小松菜の青虫の退治の仕方3:天敵の利用
モンシロチョウをはじめとした蝶や蛾の主な天敵は、カマキリやアシナガバチといった肉食の昆虫や、クモ、鳥などです。
そうは言ってもそれらの天敵を飼うわけにもいきませんし、ハチ類に至っては人が刺されるリスクもあるので、近寄っては欲しくない存在です。
特にマンションのベランダでは天敵が来ることも少なく、あくまで自然頼みになるのでそれほど期待は出来ないといえるでしょう。
小松菜の青虫の退治の仕方4:農薬を使用
プランターでの家庭菜園なら、農薬は極力使いたくないものですよね。
それでも青虫による被害は大きく、収穫ゼロになることも十分考えられるので、農薬を使うことも頭に入れておきます。
青虫の防除に効く農薬で一般的なのが、オルトラン(粒剤、水和剤)で、根から吸収された成分が植物全体に行きわたり、それを食べた害虫を駆除する仕組みになっています。
我々が食べる部分にも薬が行きわたっていると思うと抵抗がありますが、収穫○日前までに使用するよう定められているため、安全性では問題がないとされています。
それでも抵抗がある場合は、BT剤がおすすめです。
BT剤はチョウやガの天敵となる微生物を利用した自然農薬で、化学合成農薬と比べると効き目は遅いですが、青虫が食べると体内で毒素となり駆除できる仕組みです。
虫には毒ですが、人体には影響がないとされているため、有機農業にも使われています。
【プランター菜園】小松菜の青虫の予防方法は?
プランターで小松菜を育てている際に、青虫が発生して被害が出てから対処するよりも、先に予防することが大切です。
小松菜の青虫の予防方法1:防虫ネット
まずはモンシロチョウが飛来して卵を産まないことには被害は起きないので、産卵を阻止するため防虫ネットを使います。
チョウが入ってこれない細かな網目のあるネットや寒冷紗などをかぶせておくことで、予防として効果的です。
防虫ネットをかける場合は、小松菜が成長して葉が伸びてくるとネット越しに産卵されてしまうことがあるため、あらかじめ支柱を立てて高さを確保しておいた方が確実です。
小松菜の青虫の予防方法2:コンパニオンプランツ
もう一つ、最近家庭菜園で取り入れられているのが「コンパニオンプランツ」です。
これは植物同士を近くに植えることで、相乗効果で生育が良くなる(または阻害される)のを利用したものですが、害虫予防にも効果があるとされています。
小松菜やキャベツといったアブラナ科の野菜は青虫の大好物ですが、青虫はキク科やセリ科の植物を嫌います。
青虫が嫌がる(モンシロチョウが卵を産むのを避ける)キク科の野菜には、春菊やレタス、セリ科の代表野菜にはニンジンがあります。
特に春菊は小松菜と草姿が似ていて、栽培時期も重なるためプランターで混植しやすいです。
実際に、小松菜と春菊を互い違いに混植してみたところ、その年は青虫の被害がほぼありませんでした。
但し、別のプランターで30~50cm離した状態では青虫にやられて全滅してしまったので、出来るだけ密に混植した方が良さそうです。
コンパニオンプランツは絶対ではなく、栽培環境によって現れる効果が違ってきます。
まとめ
【プランター菜園】小松菜の青虫の退治の仕方は?予防方法についても紹介してきました。
青虫を退治する方法は、幼虫や卵を見つけ次第手で駆除するのが手っ取り早く、天敵にはあまり期待はできません。
最終手段として農薬を使うのも有りですが、家庭菜園では有機農業にも採用される自然農薬「BT剤」がおすすめです。
もちろん、発生する前の予防が大切です。
防虫ネットでモンシロチョウを寄せ付けない方法や、青虫が嫌うキク科やセリ科の野菜をコンパニオンプランツとして混植するのもおすすめです。
青虫の被害を最小限にして、プランターで美味しい小松菜を収穫しましょう!