【プランター菜園】唐辛子の越冬はできる?冬越しの方法や外でも可能かについても紹介!

夏野菜として人気の唐辛子ですが、プランターで栽培した場合に冬を越せるイメージはそれほどありません。

唐辛子はもともと暑い地域の植物なので、日本の冬の寒さには対応しづらく、枯れてしまうことが多いです。

原産地の中南米では多年草に分類されていますが、日本では冬を越せない一年草の扱いになっているため、基本的に越冬は向いていません。

唐辛子の生育に必要な温度は20℃以上ですが、もともとは多年草なので、屋内に入れた上で温度の調整をすることで越冬できる可能性はあります。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】唐辛子の越冬はできる?
  • 【プランター菜園】唐辛子冬越しの方法は?
  • 【プランター菜園】唐辛子の越冬は外でも可能?

について紹介します。

【プランター菜園】唐辛子についての記事はこちら↓

【プランター菜園】唐辛子の越冬はできる?

プランターで唐辛子を越冬させる場合、日本の気候では難しいですが不可能ではありません。

植物には春に種を蒔いて秋には枯れてしまう「一年草」と、何年も生き続けて毎年花をつける「多年草」があります。

一年草野菜の代表はキュウリやカボチャといったウリ科植物やエダマメ、トウモロコシなどで、夏の収穫期が終わると必ず枯れて1年で完結してしまいます。

多年草はイチゴやアスパラガス、ニラなど、植えっぱなしでも毎年収穫できる作物です。

唐辛子はもともと多年草なので、秋になり株の勢いが弱まっても本来は根が生きている植物です。

そのため問題なく越冬できそうに思えますが、寒さに弱いため日本では一年草として扱われています。

実は、同じナス科のトマトやナスも多年草に分類されていながら、日本では冬を越すのが難しいため一年草扱いになっています。

唐辛子の生育適温は20~30℃で、地域によっては氷点下にもなる日本の冬の気候には対応できません。

比較的温暖な東京でも、12月~1月の平均気温は5℃~10℃程度なので、何も対策せずに外で越冬することはほぼ不可能です。

越冬対策としては次の項で詳しく解説しますが、プランターごと室内に入れて、冬の間に上手く休眠させるのが最も簡単で確実な方法です。

生育には20℃以上の気温を必要としますが、10~15℃であれば休眠状態のまま春を待つことも可能になります。

【プランター菜園】唐辛子冬越しの方法は?

プランターに植えた唐辛子を冬越しさせる方法について解説します。

基本的には、「切り戻しをして、室内で10~15℃程度の温度をできるだけキープする」方法で越冬させます。

唐辛子はあらかじめ切り戻しをして葉や細い茎を落とし、草丈も15cm程度に短くします。

冬の間は芽を伸ばさず、株を休ませる状態にしておきます。

葉を残しておいてもどのみち低温で萎れて落ちますが、葉がついたまま室内に入れるとアブラムシが発生することがあるため注意が必要です。

次にプランターごと、または鉢に移し替えて室内に入れます。

置き場所は陽当たりの良い窓辺がベストで、北側の部屋など室温の低い場所は避けます。

暖房のきいたリビングに置くとゆるやかに成長することがありますが、夜に寝静まると室温が急に下がることが考えられるので、極端な室温差は避けた方が良いです。

また、室温が5℃を切ってしまうと枯れる恐れがあるので注意します。

陽当たりの良し悪しや暖房の有無によって昼夜の室温差は大きくなるので、念のためビニール袋で覆って簡易ビニールハウスのようにすると株まわりの温度をキープしやすくなります。

水やりについては、休眠状態ではそれほど水を必要としないので、土の表面が乾いたのに気付いたらその都度、水受け皿に流れるくらいに与えます。

水受け皿に水が溜まった状態だと根に悪影響があるので、溜めないように捨てます。

唐辛子のシーズンが終わったら、上記の方法で冬越しにチャレンジしてみましょう!

とはいえ、日本の気候で確実に冬を越せるとは言い切れませんし、元々株の勢いが弱いものは枯れることもあります。

上手くいったらラッキー、くらいの気持ちでチャレンジするのがおすすめです。

春になり気温が20℃になる頃、新芽が動き出したら冬越し成功です。

冬越しに成功したら、翌年も唐辛子の花が咲き収穫も見込めますが、生育が盛んになる前に植え替えが必要になります。

ナス科の植物は同じ土に植えっぱなしにしておくと連作障害が発生し、生育や花付きが極端に悪くなってしまいます。

越冬出来たら毎年必ず植え替えて土を変えてあげましょう。

植え替えをしてベランダに戻してからは、一年目と同様に育てていきます。

肥料をあげるタイミングや、芽かきのやり方も一緒です。

冬を越して二年目、三年目になると根元部分の茎が硬く木質化して、ちょっとした低木のようになってきます。

唐辛子のプランター栽培は、収穫が終わればそれで終了し、翌年に新しい苗を植えるのが一般的ではあります。

新しい苗から育てた唐辛子の方が株の勢いが良く、収穫量も期待できますが、冬越しに成功した株は愛着がありますよね。

プランター栽培だからこそ、あれこれ試行錯誤しながら試してみるのも家庭菜園の醍醐味です。

【プランター菜園】唐辛子の越冬は外でも可能?

プランター栽培の唐辛子を外で越冬させるには、外気温が10℃を下回る地域ではほぼ不可能です。

日本は東西に長く、北海道・東北と沖縄では冬場の気温が全く違うため「どの地域でも可能」とは言えません。

例えば沖縄の島唐辛子は、畑に植えたまま冬を越すことも多いですが、沖縄では冬でも15~20℃ほどあるため地植えでも問題なく冬を越せます。

逆にそのくらいの外気温であれば外でも問題なく越冬できますが、それ以外の地域ではハウス栽培でない限り難しいです。

まとめ

【プランター菜園】唐辛子の越冬はできる?冬越しの方法や外でも可能かについても紹介してきました。

プランターで栽培した唐辛子を越冬させることは、決して不可能ではありませんが、日本の気候下では限界があります。

本来は多年草なので、収穫が終わって必ずしも枯れるものではありませんが、寒さに弱いのがネックです。

唐辛子が生育するのに適した気温は20~30℃ですが、10~15℃を保てれば上手に休眠して冬を越します。

外での冬越しは困難なので、切り戻して茎を短くしてから室内に入れ、日当たりの良い場所に置きます。

室内環境に左右されるため確実に越冬できるとは言い切れませんが、翌年の春に新芽が動き出したら成功です。

唐辛子はナス科なので連作障害を避けるために、新しい土に植え替えることも大切です。

新たな苗から育てた方が収穫量も見込めますが、冬越しに成功した株には愛着がありますよね。