【プランター菜園】春菊が大きくならないのはなぜ?日当たりが関係するかも紹介!

春菊は春と秋に種をまきますが、地植えでもプランターでもよく育ちます。

害虫が比較的つきにくい点でも、初心者向けの野菜といえますが、思うように大きくならないという声を聞くこともあります。

春菊が今一つ大きくならないのは、種まき時期を間違えている、土壌が合わない、日当たりに問題がある、間引きが十分でないといったことが主な原因と考えられます。

春菊の成長具合を見ながら、考えられる原因を取り除くことで問題なく成長することができます。

もし失敗してしまっても、プランターでの春菊栽培は難しいと諦める前に、最適な栽培環境で再チャレンジしてみましょう。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】春菊が大きくならないのはなぜ?
  • 【プランター菜園】春菊が大きくならない要因は日当たり?

について紹介します。

【プランター菜園】春菊についての記事はこちら↓

【プランター菜園】春菊が大きくならないのはなぜ?

春菊が大きくならない理由として、以下のものが挙げられます。

  • 種まきの時期を間違えている
  • 土壌が合わない
  • 間引きが不十分

プランターで春菊が大きくならない原因と考えられるものを、一つずつ掘り下げていきます。

春菊の種まき適期は春と秋ですが、春まきでも5月下旬から6月にずれ込んでしまうと、成長期に暑さに当たる可能性があります。

春菊は15~20℃という比較的冷涼で過ごしやすい気温で最もよく育ち、30℃を超える気温には弱いです。

近年では6月でも既に30℃を超えることは珍しくないので、暑さで成長が鈍ることは十分あり得ます。

春菊の生育に適した気温に合わせて、3月下旬から遅くとも5月上旬に種まきをすることで、順調に生育するようになります。

秋まきの場合は9月から10月にかけて種まき時期となりますが、寒冷地では遅くに種まきをすると生育がゆっくりになるので、あまり遅れ過ぎないようにまきます。

土壌が合わない

春菊の栽培に適した土壌は、pH6.0から6.5の弱酸性~中性の土壌で、酸性土壌には向きません。

酸性土壌を嫌う野菜の筆頭はほうれん草で、pH6.3から7.0が適していますが、春菊はほうれん草ほどではないものの土が酸性に傾くと生育に影響を及ぼします。

土作りの段階で酸度を調整する必要がありますが、市販の培養土を新たに使う場合は基本的に問題ありません。

気を付けたいのが、プランターに残った古い土を使い回す場合です。

植物を繰り返し育てていくと、土は次第に酸性に傾いてきます。

そのため、古い土を再利用する場合には、市販の再生材などを混ぜ込んだ上に、苦土石灰でpH調整をする必要があります。

苦土石灰を混ぜ込むタイミングは、種まきの1ヶ月~2週間ほど前で、60cmほどのプランターであれば20g(大さじ1+小さじ1くらい)が適量です。

ちなみに、前の年も同じ土を使って春菊を育てていた場合は、連作障害の可能性があります。

春菊は連作障害を起こす性質があるので、同じ土は使わずに新しい土を使いましょう。

間引きが不十分

春菊を育てるにあたっては、間引きがとても重要になります。

種が細かく発芽率の高くない春菊は、比較的多くの種をすじまきにするため、芽が出揃うと次第に混み合ってきます。

2回ないし3回に分けて間引きを行い、株が育つスペースを作ると同時に風通しを良くします。

間引きをせずに混み合ったまま育てると、一つ一つの株が十分に成長できなくなるばかりか、風通しが悪くなってべと病など病気の原因になったり、アブラムシの被害を受けやすくなったりします。

しっかりと間引きをして、残した苗を大きく育てるようにしましょう。

また、間引いた苗をもう一度植え直した場合にも育たなくなる可能性があります。

春菊の根は直根性という性質で、真っ直ぐに太い根を下ろします。

そのため、間引きで引き抜いた時に太い根が傷付くと、他の根での代わりがききません。

間引いた苗は植え直しせずに、サラダやおひたしなど食べて活用しましょう。

春菊の若い葉はやわらかいので、塩とオリーブオイルをかけるだけでも美味しく食べられます。

【プランター菜園】春菊が大きくならない要因は日当たり?

春菊の栽培にとって、日当たりはとても重要です。

成長期の日当たりはもちろんですが、種をまいてから発芽までの時期にも日当たりが必要です。

種をまいたらしっかりと土をかぶせてしまいがちですが、春菊は光を好む性質があるため、完全に日が当たらない状態では発芽できません。

種にかぶせる土はうっすらと隠れるくらいで、水やりや降雨で流されない程度に留めます。

成長期の春菊にも日当たりはとても重要です。

春菊は濃い緑色の葉が特徴の緑黄色野菜で、盛んに光合成をするため日当たりを好みます。

日陰にプランターを置いてしまうと思うように光合成ができず、成長も遅くなり葉の色も薄くなってしまいます。

ひょろひょろとした春菊は、食材としての栄養素も期待できなくなってしまいかねません。

プランターは日の当たる場所に置いて、たっぷりと日光を当てることが大切です。

春菊は発芽までの期間、成長過程の両方で日当たりが必要な、光を好む野菜です。

もちろん、日当たりだけを気を付ければいいということではありませんので、前の項で触れた気温や土壌、間引きといった要因についても注意しながら、春菊にとって最適な環境で育てることが大切です。

もし上記の原因が思い当たるとしたら、間引きと日当たりの問題ならすぐにリカバリーできます。

土作りと種まき時期で失敗してしまった場合でも、次のシーズンで再チャレンジする時に原因をクリアすれば、春菊の栽培は難しくありません。

まとめ

【プランター菜園】春菊が大きくならないのはなぜ?日当たりが関係するかも紹介してきました。

春菊の生育不良の原因は、種まき時期を間違えた、土壌が酸性になっている、日当たりが悪い、間引きを十分にしていないといったことが考えられます。

特に日当たりについては、種が発芽する際にも光を必要とするほどの好光性植物なので、種まきの時点から日当たりを意識することが重要です。

春菊が大きくならない原因を取り除くことで、プランターで問題なく育てることが可能です。

種まき時期も春、秋と2シーズンあり、もし失敗してもすぐに再チャレンジができる点も頼もしい野菜です。

栽培時期、土壌、日当たり、間引きのコツをつかんで、春菊のプランター栽培を楽しみましょう。