ゴーヤのグリーンカーテン失敗しない摘心はいつ?何回必要かや早すぎた場合の対処法も!

真夏の強い日差しと猛暑の中、涼しく過ごす手立てとして、ゴーヤのグリーンカーテンが人気です。

直射日光を遮り、太陽からの熱を約80%もカットすると同時に、気化熱で周囲の温度を下げてくれる効果があります。

見た目も涼しげなグリーンで癒されますし、花もきれいで実を食べる楽しみもあります。

ゴーヤをグリーンカーテンとして育てる上で、もっとも重要なコツが「摘芯」といって、つるの先端を切る作業です。

摘芯を行わないとゴーヤが縦に成長するだけで、ネットを伝ってカーテン状に広がっていきません。

また、どのタイミングで摘芯するかも重要です。

今回の記事では、

  • ゴーヤのグリーンカーテン失敗しない摘心はいつ?
  • ゴーヤのグリーンカーテン摘心は何回必要?
  • ゴーヤのグリーンカーテン摘心が早すぎた場合の対処法は?

について紹介します。

ゴーヤのグリーンカーテンについての記事はこちら↓

ゴーヤのグリーンカーテン失敗しない摘心はいつ?

温暖化やヒートアイランド対策として、ゴーヤをグリーンカーテンに仕立てるのが人気ですが、グリーンカーテンの仕立て方で最も重要といえるポイントは「摘芯」です。

摘芯の方法とタイミングで、グリーンカーテンの完成度は全く違ってきてしまいます。

ゴーヤは、上に伸びるつる(親づる)の先端部分を切ることで、わき芽のように新しい子づるが伸びてくる性質があります。

その子づるを横方向に誘引することによって横への広がりが作れるので、窓や壁面をまんべんなく覆うようなきれいなグリーンカーテンに仕上がります。

1回目の摘芯は、本葉が5枚から6枚出た後が最も適しています。

ただし、苗がまだひ弱と感じた場合は成長を待って、高さが1メートルになる前に摘芯すればOKです。

摘芯する箇所は親づる(上に伸びる最も太い茎)の先端で、清潔なハサミを使って2~3cmカットします。

これから伸びていく部分なのに本当に切ってしまっていいの?と疑問に思われるかも知れません。

ゴーヤはつるを切ることで枝分かれする性質があるため、摘芯をしないと上に伸びるだけで横に広がらず、貧相な株になってしまいます。

これではグリーンカーテンとしての用を成さないばかりか、花や実の付きもさみしくなります。

ゴーヤの性質を利用し、つるの数を増やしてあげることで必然的に葉の数も増えてよく繁ります。

また、果実となる雌花は、親づるより子づる、孫づるの方に付きやすいという特徴があります。

そのため適期が来たらためらわず摘芯し、伸びてきた新しいつるをネットに誘引することが大切です。

まとめると「しっかりした本葉が5~6枚出た後で、草丈が1メートルになる前」が最も失敗のない摘芯時期です。

ゴーヤのグリーンカーテン摘心は何回必要?

最初の摘芯をしてしまえば、あとは摘芯が不要ということではなく、2回、3回と摘芯を繰り返すことでよりボリュームのあるグリーンカーテンを作ることが出来ます。

ゴーヤはしっかりと根を張る性質があるので、プランターに植える場合でも株間を30cmほど空ける必要があります。

そのためしっかりと横につるを張らせないと隙間が出来て、きれいなグリーンカーテンに仕上がらないばかりか、日よけにもなりません。

摘芯作業は1回ではなく、最低でも2回は行うのが理想です。

ゴーヤは最初の摘芯をして一週間ほど経つと、葉と茎の間からわき芽のように子づるが出てきます。

その子づるが成長し5~6枚ほど葉が付いたら、2回目の摘芯を行います。

子づるの先端を2~3cmカットしてから一週間ほどで、新しいつる(孫づる)が出てきます。

基本的には孫づるが伸びて誘引が出来たら、それ以降の摘芯は必須ではありません。

グリーンカーテンの成長状況を見て、もう少しボリュームを出したい場合は3回目の摘芯をしてもOKです。

基本は2回、仕立て具合に応じて3回目を行うことで、横方向に葉を繁らせます。

全ての摘芯が完了したら、後は水やりを欠かさないことと、適切な施肥をすることでゴーヤは成長します。

生育の悪いつるや、黄色く変色した葉を見つけたらその都度取り除くなどして、全体のコンディションを見てあげましょう。

ゴーヤのグリーンカーテン摘心が早すぎた場合の対処法は?

本葉が5枚から6枚出ていれば摘芯にちょうど良い時期には当たりますが、苗が幼く、育ち切っていない状態ではまだ早すぎます。

ゴーヤの苗をプランターに植え付けたら、本葉が5~6枚あるからといってすぐに摘芯する必要はありません。

市販の苗を植え付けて間もない場合は、根が活着していない状態なので摘芯は避け、成長するのを待ちます。

その時点で摘芯してしまった場合は、子づるの成長が遅くなる可能性はありますが、株が生きている限りは問題なく伸びてくるので、それほど心配ありません。

即効性のある液体肥料を施して、成長を促すのも良いでしょう。

梅雨が明けて本格的に暑くなる頃には、勢いよくつるが伸びて、摘芯の失敗は気にならなくなるほど成長していきます。

逆に摘芯のタイミングを逃してしまって遅れた場合でも、気付いた時点で作業をすれば後は問題なく育ちます。

ゴーヤは夏の暑さの中でぐんぐん育つ生命力の強い植物なので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、水は絶対に切らさないように注意が必要です。

特にプランター栽培の場合は水が不足するとあっという間に萎れてしまうので、プランターの底から水が流れ出るほどたっぷり水を与えます。

まとめ

ゴーヤのグリーンカーテン失敗しない摘心はいつ?何回必要かや早すぎた場合の対処法も紹介してきました。

摘芯に最適な時期は、本葉が5~6枚出てから草丈が1メートルになるまでの間です。

摘芯して子づるが育ったら、再度摘芯することによって孫づるが出るので、株の仕立て具合に応じて繰り返し行います。

ゴーヤの摘芯時期はあくまで目安ですが、摘芯が早すぎた、または遅すぎた場合でもそれほど心配ありません。

株が生きている限りは伸びてきますので、そのまま成長を待ちましょう。

日差しを遮りながら温度を下げる効果が期待できるグリーンカーテン、成功のカギは正しい摘芯です。