玉ねぎの種まきの時期がいつか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか?
玉ねぎはスーパーや青果店、そしてコンビニ等にも並ばない時期はないほど、一年中出回っている身近な野菜です。
常に目にする野菜なので旬が分からなくなりがちですが、4月~5月になると「新玉ねぎ」が出回ります。
玉ねぎは保存性が高いこともあって一年中出回りますが、純粋に収穫期なら春から初夏、種まき時期は9月、初秋の時期です。
また、栽培する場所によって種まきのタイミングがずれるためその点も注意したいところです。
玉ねぎの種は大変細かいので直まきよりも、苗作りをしてから定植した方が簡単です。
意外に気を付けるべき点の多い玉ねぎのプランター栽培ですが、甘くて美味しい自家栽培の玉ねぎは格別です。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】玉ねぎの種まき時期はいつ?
- 【プランター菜園】玉ねぎの種まき時の注意点は?
について紹介します。
【プランター菜園】玉ねぎについての記事はこちら↓
- 【プランター菜園】玉ねぎの水やり方法は?頻度や時間帯も紹介!
- 【プランター菜園】玉ねぎのとう立ちの原因は?見分け方についても紹介!
- 【プランター菜園】玉ねぎが大きくならないのはなぜ?肥料を使った解決方法も紹介!
【プランター菜園】玉ねぎの種まき時期はいつ?
玉ねぎの種まき時期は、本州と北海道では異なります。
玉ねぎはある程度の耐寒性があり、マイナス5~8℃くらいなら耐えられますが、25℃以上の高温だと生育が弱くなってしまいます。
本州では冬場にマイナス10℃近くなることは少ないですが、夏場は30℃をゆうに超えるため夏を越すのは困難です。
逆に北海道では、冬を越すことは難しいですが夏が比較的涼しいので、種まき~収穫のサイクルは真逆になります。
玉ねぎの発芽に適した温度は15~20℃ほどで、ある程度の暖かさが必要です。
9月はまだ残暑が厳しい日もありますが、急に秋めいて気温が下がる日もあるため遅れないようにします。
本州では秋口に種まきをしますが、北海道では冬越しが難しいので3月~4月にかけての春に種をまき、秋に収穫します。
北海道ではその時期はまだ外気温が低く、ハウスで保温された状態で種をまき育苗するのが一般的なため、家庭菜園では苗からの植え付けになることが多いです。
北海道での玉ねぎプランター栽培については、5月頃にホームセンター等の店頭に並ぶ苗を利用して、夏を越す形で秋に収穫するスケジュールとなります。
お住まいの時期によって種まきの時期や生育サイクルが変わってきますが、種袋の裏側に記載のある「地域ごとの種まき時期」をしっかり守って栽培するのが基本です。
【プランター菜園】玉ねぎの種まき時の注意点は?
玉ねぎの種はかなり細かい上に、直射日光や乾燥に弱いので、種まきにはいくつかの注意点があります。
- 直まきはせず、育苗する
玉ねぎをプランターに直まきする際には、およそ5mm間隔で、すじまきにします。
非常に細かい種なので間引きが必要ですが、玉ねぎは最終的に15cm間隔にして育てるため、かなりの数を間引きすることになります。
直まきをして大量に発芽した苗の殆どを間引いてしまうよりは、別のプランターや育苗箱を使って育苗し、定植した方が効率良い栽培が可能です。
育苗にはプランターでも育苗箱でも問題ありませんが、定植ではないのであまり大きくないプランターでも構いません。
玉ねぎの栽培には十分な肥料が必要なので、あらかじめ肥料が配合されている培養土を使用するのが確実です。
ちなみに定植の時期は本州では11月が目安で、茎の太さ5~6mmになっていれば冬越しに問題ないサイズです。
- 土の深さと乾燥に注意
育苗用の容器に土を満たしたら、およそ5cm間隔を取って溝を作ります。
溝の中に種を5mm間隔でパラパラとすじまきし、周囲の土を種にかぶせて手で押さえます。
玉ねぎの種は光を嫌う性質があり、種に土をかぶせない状態だと発芽が抑制されて芽がうまく出揃いません。
土をかぶせても水やりで土が流れる可能性があるため、種をまいて土をかぶせたら、しっかり押さえて安定させることが大切です。
目の細かいジョウロを使ってやさしく水やりしたら、不織布マルチや濡らした新聞紙などをかぶせておくと、直射日光と乾燥を防げます。
玉ねぎの種は乾燥に非常に弱いため、常に湿った状態をキープしておき、発芽したら取り外します。
- 定植の方法は?
種まきに自信がない場合や寒冷地にお住まいの方は、種ではなく苗を植え付けて育てるのがおすすめです。
北海道など寒冷地では5月頃、本州では11月頃にホームセンターに苗が並ぶので、肥料が配合された培養土を深さ20cm以上あるプランターに満たして、株間10cmを目安に植え付けます。
途中で生育の悪くなったものは適宜間引いて、塊茎同士が干渉しないようにします。
定植の方法については、購入した苗も自分で育苗しても同じです。
- 間引きは必須!
玉ねぎの種まきについては、直まきでなく育苗して植え付けた方が効率よく育てられますが、直まきでも育てられないことはありません。
種まき方法は育苗の場合と同じですが、プランターは玉ねぎの塊茎が育つように深さが20cmほどあるものを選びます。
芽が出揃ったら、細すぎて弱々しいものを抜いていきます。
最終的には株間15cmほどになるように間引きしていくので、かなりの間引き苗が出てしまいます。
間引いた苗は小ねぎとして薬味にも使えるため無駄になりませんし、発芽間もない小さな間引き苗は芽ねぎとしてお吸い物や味噌汁にも使えます。
状態の良い苗は別のプランターに定植して増やすのもおすすめです。
逆に、育苗用にプランターを利用した場合は数株残し、そのまま育てるのも良いですよ。
まとめ
【プランター菜園】玉ねぎの種まき時期はいつ?注意点についても紹介しました。
玉ねぎは保存性が高いのと、本州と北海道では収穫時期が異なるため、一年中出回る旬のわかりづらい野菜です。
収穫して間もないものを「新玉ねぎ」と呼びますが、本州では春~初夏が、北海道では秋が収穫時期つまり旬にあたります。
本州での玉ねぎの種まき時期は9月で、11月に定植して冬を越させます。
北海道では3~4月ですが、気温が低いと発芽しないので、ハウス栽培された苗を購入して植え付けるのが確実です。
玉ねぎの種は直射日光と乾燥を嫌うので、土をかぶせて押さえることや水を切らさないことが大切です。
直まきでも栽培できますが、かなりの数を間引く必要があるため、別のプランター等を利用して育苗すると管理も楽になり効率よく栽培できます。
押さえるべきコツは色々ありますが、甘くてフレッシュな自家栽培の新玉ねぎをぜひ試してみませんか?