小松菜はスーパーでも一年中並んでいることが多く、栄養豊富な緑黄色野菜です。
生でも食べやすいことから、サラダや浅漬けにしても美味しいですよね。
プランターでの家庭菜園で小松菜を育てている方も多いと思いますが、どんな肥料を使ったらよいか悩むこともあるかと思います。
葉物野菜だから窒素肥料が良いとなんとなくわかっていれば、小松菜栽培はほぼ成功と言っても良いでしょう。
窒素肥料という名前は知っていても、それがどんな肥料なのか今一つピンとこないこともあります。
葉や茎を育てる大切な窒素肥料として、小松菜のおすすめ肥料について紹介していきます。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】小松菜のおすすめ肥料3選!特徴も紹介!
について紹介します。
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【プランター菜園】小松菜のおすすめ肥料3選!特徴も紹介!
小松菜のおすすめ肥料を紹介する前に、まずは野菜に必要な肥料についておさらいをしていきます。
- 窒素(チッソ)
窒素は「N」と表記され、葉や茎を育てるというイメージが強いですが、実はそれだけではなく植物全体の成長に関わります。
そのため、市販の配合肥料は窒素肥料をベースにして作られています。
なぜ窒素がベースになるかというと、窒素は葉緑素を生み出すからです。
葉緑素で連想するのが光合成で、植物が生きていくうえで欠かせない働きです。
窒素がないと植物は成長や子孫を残すどころか、生育していけなくなるほど大切な肥料ですが、窒素過多になるとつるボケといって茎や葉ばかりが育って花が咲かないといった弊害もあります。
窒素を多く含む有機肥料には、油かす、魚かす、鶏ふんなどがあります。
油かすは多くの植物に使用されるごく一般的な肥料ですが、菜種油や大豆油を作る工程で油を搾った残りかすのことです。
- リン酸
リン酸は「P」と表記され、花や実を育てる成分です。
トマトやキュウリ、ナスなど実を食べる野菜には欠かせない肥料分で、植物の遺伝子情報を構成する働きがあります。
リン酸肥料が十分にあると、植物が正常に花を咲かせ、実を付けるように情報伝達が行われるため、観賞用の花や実野菜には欠かせません。
リン酸を多く含む有機肥料は、骨粉や鶏ふん(窒素と同様リン酸も多く含みます)、米ぬかなどです。
- カリウム
カリウム「K」は人体にとっても欠かせない重要なミネラル分ですが、植物にも欠かせない栄養素です。
カリウムは根を成長させる働きがありますが、根が丈夫になることによって植物全体に体力が付くかたちになります。
全ての作物に必要なことは間違いないですが、特に大根など根を食べる野菜には意識して与えます。
カリウムを多く含むのは草木灰で、枯れた草や落ち葉などを燃やした灰のことです。
- マグネシウム(Mg)
市販の配合肥料では、基本のNPKの他にマグネシウム(Mg)が含まれているものがあります。
こちらも人体に必須のミネラルですが、植物においても不足すると弊害が起こります。
マグネシウムの不足は葉緑素の働きが弱くなり、光合成が低下することから植物の生育不良につながります。
葉野菜にとっても欠かせない微量元素なので、覚えておくと役立ちます。
小松菜を栽培するには窒素肥料を多めに、バランスの良い配合肥料が最適ですが、肥料には「単肥」といって窒素分のみ、またはリン酸、カリウム分のみを含む化成肥料があります。
油かすや鶏ふんといった有機肥料には窒素だけではなくリン酸やカリウムも少しは含まれているので、油かすだけを使っても「単肥」にはなりません。
窒素のみを含む化成肥料には硫安(硫酸アンモニウム)や尿素などがありますが、取り扱いが難しいため、家庭菜園においては単肥を使うことは殆どなくプロ向けと考えて良いでしょう。
小松菜の栽培には窒素肥料が大切なことがわかりましたが、市販されているおすすめ肥料を3つ紹介します。
朝日工業 葉を食べる野菜の肥料
ほうれん草や小松菜、キャベツなど葉を食べる野菜用に配合された肥料で、NPKバランスは8-8-8です。
口コミでは「ハーブ類の生育が良くなった」といった声があり、小松菜といった葉を食べる野菜に期待が出来そうです。
1kgサイズというのも、プランター栽培で持て余すことがない量です。
サンガーデン 一発肥料 野菜全般用
こちらのバランスはN22-P12-K13にMg(マグネシウム)2というユニークな配合になっています。
肥料効果は120日間と長く、元肥として使えば追肥が必要ないくらいです。
一度の施肥だけで良いことから「一発肥料」という名前になっています。
追肥のタイミングを逃してしまいそうな場合や、忙しい方向けの肥料といえます。
こちらは1kgサイズと5kgサイズがあり、栽培規模に合わせて選べます。
自然応用化学 おいしい野菜の肥料
こちらも野菜全般に使える肥料ですが、配合バランスはN5-P4-K4にマグネシウムが3と窒素が多めです。
100%有機肥料なので、有機栽培にこだわりたい方におすすめです。
ペレット形状なので手を汚しにくく、取り扱いしやすい肥料です。
こちらは2kgで800円未満(2023年11月現在)と価格もお手頃です。
もちろん、油かすなど単品の有機肥料を使ったり、自分で配合を試したりすることも楽しくやりがいがありますが、プランター栽培で手軽に使えるのが市販の配合肥料の良さです。
まとめ
【プランター菜園】小松菜のおすすめ肥料3選!特徴も紹介してきました。
野菜を育てるうえで重要な肥料の三要素(窒素、リン酸、カリウム)の中で、葉を食べる小松菜に最も必要なのは窒素肥料です。
窒素肥料は葉緑素を生み出し光合成につながるため、小松菜の味を良くするばかりでなく生育のベースになります。
市販の配合肥料は窒素の量をもとに配合比率を作られているように、植物に欠かせない栄養といえます。
もちろん窒素だけではなくリン酸、カリウム、またマグネシウムも大切な要素なので、バランスよく配合された肥料を使うのがおすすめです。