通りすがりにゴーヤのグリーンカーテンを見つけると、その涼しげな美しさに見入ってしまうことがあります。
窓一面にゴーヤの葉が隙間なく繁っていると、いったい何株植えたのだろうと思いますよね。
実はゴーヤは成長がとても旺盛で、少ない株数でも大きく育てることが可能です。
株数を多く植えるよりも、ネットの張り方やプランター選びの方が、グリーンカーテンには重要な要素になります。
土の中に広く根を張るゴーヤの性質を利用して、適切なプランターを使用した上で上手にネットを張ることで、少ない株数でも立派なグリーンカーテンが作れます。
今回の記事では、
- ゴーヤのグリーンカーテンは何株必要?
- ゴーヤのグリーンカーテンネットの張り方は?
- ゴーヤのグリーンカーテンのプランター選びは?
について紹介します。
ゴーヤのグリーンカーテンについての記事はこちら↓
ゴーヤのグリーンカーテンは何株必要?
ゴーヤをグリーンカーテンに仕立てるのに、何株もまとめて植える必要はありません。
上手に摘芯をして子づるが盛んに伸びれば、たとえ1株だけであっても大きく育って繁ります。
窓一間(一般的な窓2枚分)あたり、2~3株あれば十分なボリュームのグリーンカーテンが出来ます。
ゴーヤは摘芯をすることで横方面につるを伸ばし、そこで新しい葉がどんどん出てきます。
ネットに隙間が出ないように誘引すれば、少ない株数で窓をすっぽり覆うように育ちます。
逆に、株間を詰めて苗を多く植えてしまうと、養分を取り合って生育が悪くなったり、葉が密になり過ぎて蒸れや病気の原因になったりします。
窓2枚分あたり、2~3株がちょうど良い株数で、窓のスペースに比例して増やしていくと良いでしょう。
少ない株数で効率よく大きく育てるための大切なポイントがいくつかあります。
最も重要なのが水やりで、プランター栽培では水が切れるとあっという間に萎れてしまいます。
また、葉から水分を蒸散させて周囲を涼しくする働きは、水をたっぷり吸い上げることによって起こるため、水切れは厳禁です。
雨が降らない時には1日に2回ほど、たっぷり水やりをします。
外出や旅行で水やりができない時には、ペットボトルを利用した自動水やり器を使って乾燥を防ぎましょう。
追肥も重要で、特に花が咲いて実が付く頃には2週間ごとの追肥が必要です。
ゴーヤは成長スピードが速く、どんどん葉を繁らせ実を付けるので、肥料切れしないように注意します。
摘芯と水やり、追肥をクリア出来れば、少ない株数で立派なグリーンカーテンを作ることが可能になります。
ゴーヤのグリーンカーテンネットの張り方は?
ゴーヤのつるはネットや支柱によく絡む性質を持っているので、上手にネットを張ることでボリュームのある整ったグリーンカーテンになります。
ネットのマス目は10cm四方が最も扱いやすく、マス目が狭すぎると却ってつるが絡みにくくなります。
ネットの張り方にはいくつか方法があり、窓やベランダの形状によっても変わってきます。
窓の上部にマグネットフック(すだれ用)を付けられるのであれば、支柱を横に渡して固定します。
次に支柱にネットを括りつけて地面まで下ろすように広げ、ネットの下側にも支柱を取り付けてプランターの下に敷くか、コンクリートブロック等を置いて安定させます。
この方法は支柱を上下に配置することで、安定性がありながらもスッキリと見せることが出来ます。
もう一つの方法は、支柱を縦にしてバレーボールのネットのように左右を固定する張り方です。
支柱は2m程度のものを用意し、各プランターの両端部分に底まで深く挿します。
支柱を挿し終えたら、補強のため支柱を数本横に渡して、結束バンドや針金などで固定します。
固定した支柱にネットを張りますが、緩みやすいのでしっかりと括りつけていきます。
強度については上下の固定に比べて心許ないので、ゴーヤの成長に合わせて結束バンド等で補強するとより安心です。
ネットと支柱はシーズンが終わったら撤去してまた次の年に使用することになりますが、毎回設置するのは少し面倒ですよね。
そんな方には、市販されているアイアン製のグリーンカーテンキットを使うのも一つの方法です。
プランターの置台が付いているものもあって便利ですが、シーズンオフの収納場所を考える必要があるのと、少し高価なのがネックです。
マンションやアパートなど集合住宅でグリーンカーテンを作る場合は、避難経路を塞がないように設置する位置を考えます。
また、ゴーヤの葉がネットを覆いつくして果実が出来る頃にはかなりの重さになります。
ゴーヤの収穫期はちょうど台風の被害を受けやすい時期と重なるので、強風に倒れないような強度が必要です。
台風の被害を受けやすい地域では、気象情報を見ながら早めに果実を収穫する方が安全です。
ゴーヤのグリーンカーテンのプランター選びは?
ゴーヤは広くしっかりと根を張る性質があるため、広く深いプランターが必須です。
プランターが小さかったり、株間が狭かったりすると十分に根を張り成長することができないので、可能なら大型のプランター1個に対して1株植えるのが理想です。
2株植える場合は、最低でも幅は65~70cm、奥行きと深さは30cmあるものを選びましょう。
1株あたりのスペースは、少なくとも30×30cm必要となるので、手持ちのプランターが小さめの場合は必ず1株植えにします。
プランターを買い足す予定があれば取り急ぎ小さい鉢やプランターに植えて、ネットを張って誘引する前に植え替えます。
たっぷりの土に根をしっかり張らせることで葉の成長や実の付き方が変わってくるため、プランターは必ず大きめのワイドタイプを選びます。
まとめ
ゴーヤのグリーンカーテンは何株必要?ネットの張り方やプランター選びについても紹介してきました。
ゴーヤのグリーンカーテンを作る場合、株数が多い方が良いのかと思われがちですが、実は少ない株数で十分です。
ゴーヤは上手に摘芯して誘引することによって横に広がるので、窓2枚であれば2~3株で十分ボリュームのあるグリーンカーテンが作れます。
ネットの張り方は窓の形状などでいくつか方法がありますが、マグネットフックを窓の上部に取り付けて、上からネットを下ろすように張る方法が最も安定させやすいです。
プランターは必ず大きめのものを用意し、最低でも幅65~70cm、奥行きと深さは30cm必要です。
大きさのあるプランターと支柱、ネットで仕立てること、あとはゴーヤの成長力がグリーンカーテンを作る要素です。