【プランター菜園】春菊の害虫対策のやり方は?虫の取り方についても紹介!

春菊はプランター栽培に向いている野菜で、栄養も豊富なのでぜひ育てたい野菜です。

葉物野菜は害虫による食害を受けることが多いですが、それでも春菊は害虫の被害が少ない野菜です。

春菊の独特な芳香を嫌がる虫も多く、チョウやガの幼虫である青虫やヨトウムシが比較的つきにくいので、小松菜などアブラナ科の野菜と混植することで、コンパニオンプランツの役割を果たすことでも知られています。

それでも、全く虫が付かないわけではありません。

アブラムシやハモグリバエなどの被害を受けやすいため、春菊にも害虫対策は必要です。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】春菊の害虫対策のやり方は?
  • 【プランター菜園】春菊の虫の取り方は?

について紹介します。

【プランター菜園】春菊についての記事はこちら↓

【プランター菜園】春菊の害虫対策のやり方は?

春菊はキク科の野菜で、関西地方では菊菜(キクナ)とも呼ばれます。

切れ込みのある濃い緑の葉が特徴ですが、観賞用のキクの葉をよく見ると、春菊と似ていることがわかります。

春菊の葉には特有の芳香と苦みがあり、苦手な方も多いのではないでしょうか。

私も子供の頃は苦手な野菜でしたが、今ではその香りと苦みの虜になってしまい毎年育てています。

栽培環境にもよりますが、春菊には青虫やヨトウムシが比較的つきにくいです。

春菊に含まれる芳香成分は、モンシロチョウが嫌って卵を産みに寄り付かないので、青虫の付きやすいアブラナ科の野菜のコンパニオンプランツとしても利用されています。

ヨトウムシは全く付かないということはないので、被害がないか注視する必要があります。

春菊に付く害虫について、種類ごとに対策方法が異なります。

ヨトウムシ

ヨトウムシとはガの幼虫で、夜盗虫と書かれる通り、夜行性で夜の間に土から這い出て葉を食害します。

対策としては、成虫が葉の裏にまとまった数の卵を産み付けるので、葉の裏をチェックして見つけ次第取り除きます。

昼間は株元の土に隠れていることがあるので、見つけたら割り箸などで除去しましょう。

株が幼いうちなら、防虫ネットをかけておくのも有効です。

また、コーヒーのカスを土に混ぜ込んでおくとヨトウムシの発生予防になるといわれています。

アブラムシ

アブラムシはあらゆる植物の汁を吸い、栄養素を横取りすることで株を弱らせる厄介な害虫です。

アブラムシは種類も多く、被害に遭わない植物を探す方が大変なくらいです。

植物の葉や茎に大量発生し、見た目にも気持ちの良いものではないですが、アブラムシの最大の被害は「ウイルス病の媒介」にあります。

特に被害が大きいのは「モザイク病」で、葉に斑点が出たり葉脈に沿って黄色く変色したりするので、葉物野菜には大ダメージです。

農薬を使わないアブラムシ対策はいくつかありますが、アブラムシが黄色いものに寄ってくるという習性を利用し、黄色い粘着テープを周りに貼る方法があります。

また、アブラムシは光のキラキラした乱反射を嫌う習性もあるため、プランターの縁をくしゃくしゃにしたアルミホイルで囲う方法もおすすめです。

アブラムシの天敵としてよく知られているのが、テントウムシです。

テントウムシも非常に種類が多く、アブラムシをエサにする益虫とされているのは「ナナホシテントウ」や星が2つの「ナミテントウ」の仲間です。

これらのテントウムシを見かけたら、アブラムシを食べてくれているので駆除せずに見守りましょう。

逆に、害虫になるテントウムシは星の数が多い「ニジュウヤホシテントウ」で、春菊に付くことは少ないですが区別を知っておくと良いでしょう。

ハモグリバエ

ハモグリバエは別名「エカキムシ」とも言われ、葉の中に潜り込んで内部から食害します。

被害に遭った部分は白っぽく浮き上がって見えるので、葉の上に模様を描いたように見えることからエカキムシと呼ばれています。

ハモグリバエもアブラムシ同様に黄色いものに引き寄せられる習性があります。

黄色い粘着テープをプランターに貼るなどして駆除するか、防虫ネットを張って成虫の侵入を防ぎます。

害虫対策用の黄色い粘着テープは、100円ショップでも販売されているので、用意しておくと安心です。

春菊の主な害虫、ヨトウムシ、アブラムシ、ハモグリバエについて対策方法を紹介してきましたが、春菊は比較的害虫被害に遭いにくい野菜なので、あまり心配し過ぎなくても大丈夫です。

むしろ、小松菜やルッコラなどアブラナ科の野菜と混植することで、モンシロチョウの忌避の効果が期待できるので、コンパニオンプランツとしても優秀な作物です。

【プランター菜園】春菊の虫の取り方は?

プランターで育てている春菊に、既に虫が付いてしまっているのを発見したら、すぐに取り除くことが大切です。

ヨトウムシは見つけ次第割り箸などで取り除き、卵が産み付けてあったら葉ごと切ってしまいます。

プランター近くに置きっぱなしにせず、すぐに燃えるごみとして廃棄するようにします。

アブラムシが大量に付いている場合は、セロハンテープやガムテープで一気に粘着して取るという方法があります。

あまり気持ちの良いものではありませんが、一気に駆除できるというメリットはあります。

アブラムシに有効とされる方法は、他にも「牛乳スプレー」があります。

牛乳をスプレーボトルに入れて、アブラムシに向けて噴射すると、アブラムシの体表についた牛乳の成分が乾いてくるにつれて縮むことによって窒息します。

その後は株全体を水で洗い流すようにしますが、特に夏場は臭いが出るので、集合住宅では注意が必要です。

ハモグリバエを見つけたら、被害に遭った葉をよく見るとゴマ粒のような虫が入っているのが分かります。

その虫を葉の上から爪楊枝などで潰すことで駆除できますが、広範囲に絵を描かれてしまう前に見つけることが大切です。

まとめ

【プランター菜園】春菊の害虫対策のやり方は?虫の取り方についても紹介しました。

春菊はプランターでも育てやすく、アブラナ科の野菜に比べると害虫が付きにくいことでも家庭菜園に向いています。

かといって全く害虫が付かないというわけではなく、ヨトウムシやアブラムシ、ハモグリバエなどの被害を受けることもあります。

ヨトウムシは幼虫と卵を見つけ次第取り除き、株元に潜んでいないかをチェックします。

アブラムシは黄色い粘着テープでおびき寄せるか、アルミホイルをプランターに巻いて忌避します。

既に大量発生している場合は粘着テープで一気に取ってしまうのも有効です。

ハモグリバエは防虫ネット等で予防するか、アブラムシ同様黄色い粘着テープでおびき寄せるのが良いですが、見つけた場合は爪楊枝などで潰します。

春菊に付く主な害虫の対策、除去方法について紹介しましたが、基本的には害虫が付きにくい野菜なので、あまり心配せずに成長を楽しみましょう。