台風が発生しやすい夏から秋にかけては、プランターで家庭菜園をしている方にとっては心配の絶えない時期ですよね。
台風の被害を受けやすい地域に住んでいると、プランターが風で倒れないか、枝が折れないかなど心配が尽きません。
プランターが倒れてしまうと、野菜へのダメージだけではなく、集合住宅の場合は近隣への影響も起こり得ます。
風でプランターを倒さないことが大切ですが、プランターによっては強風で倒れやすいもの、倒れにくいものがあります。
倒れやすいのは高さがあり面積の狭いもの、軽いプラスチック製のものです。
面積が広く、安定しやすいプランター選びをするのも大切ですが、プランターの転倒防止グッズも数多く販売されています。
台風の被害を受けやすい地域にお住まいの方や、近隣への被害が心配な方におすすめのプランターやグッズ選びについて、経験も交えて紹介していきます。
今回の記事では、
- 台風でも倒れないプランターはある?
- プランターの転倒防止グッズ紹介
について紹介します。
【プランター菜園】台風対策についての記事はこちら↓
台風でも倒れないプランターはある?
台風が通過、または直撃した際の強風でプランターが倒れる恐れは十分にあります。
プランターが倒れることで特に集合住宅では下の階や近隣に損害が出る恐れがあり、プランターの台風対策が必要です。
まず、プランターそのものが倒れにくい形状や素材であれば、転倒を少しでも回避できます。
倒れやすいプランターというのは「高さがある」「面積が狭い」「軽いプラスチック素材」です。
家庭菜園で野菜を作る時にはある程度高さのあるプランターが欠かせませんが、高さがある分強風が吹くと不安定になりやすいのが欠点です。
面積が広いものであれば安定しやすいですが、高さがあり面積の狭いものになると、通常は吹かないような強風下ではすぐに倒れてしまいます。
ハーブや葉物などを植えるキッチンガーデンには、コンパクトでおしゃれなプランターが良く似合いますが、台風の影響を受けやすい地域では注意が必要です。
また、プランターが軽いプラスチック素材のものは植え替えや土の交換が楽ですが、倒れたりひどい時には飛ばされたりする危険性もあります。
かといってテラコッタや陶器製の場合は割れる危険があるため、割れにくい木製やフェルト製のプランターを使うのも転倒&破損対策になります。
経験上おすすめしたいのが、不織布やフェルトといった布製のプランターです。
布製のプランターは、環境に優しいということで近年ひそかに人気になっていますが、通気性と水はけの良さの他に「割れない」という大きなメリットがあります。
鉢底石が要らないのも転倒と破損の防止になります。
通常はプランターに鉢底石を敷きますが、鉢底石は軽石などで出来ていてとても軽く、その上に重い土を入れると特に小型のプランターでは不安定になることがあります。
布製のプランターであれば鉢底石が不要で、底から土で満たせるためとても安定しやすくなりますし、自宅で使っている布製プランターは台風でも倒れたことはありません(そこそこ被害に遭う地域です)。
台風の勢いや環境条件によるため「絶対に倒れない」とは断言出来ませんが、少なくとも倒れて割れることはありません。
台風の被害に遭いやすい地域でのプランター選びは、
- 面積の広いもの
- 倒れても割れない木製や布製のもの
を参考にしてみてくださいね。
プランターの転倒防止グッズ紹介
倒れにくいプランターを選んでも、育てている植物によっては倒れやすくなってしまいます。
特に、トマトやナスなど実を付ける野菜や、オクラなど葉の大きい野菜はそれ自体の重さと風にあおられることで倒れてしまうことが多いです。
室内や軒先にしまうことが出来ない場合は、プランターの転倒防止グッズがおすすめです。
プランターの転倒を防止するためのグッズも、いろいろな種類のものが販売されています。
プランタースタンド
プランタースタンドにはいろいろな種類がありますが、転倒防止に良いのはアイアンなどの金属製でプランターをすっぽりはめ込むタイプです。
プランターを外からホールドするような形になるので安定しますが、スタンド自体の高さがあるとやはり倒れやすいので、低めのものを使う方が安心です。
転倒防止以外にも、プランターの底からナメクジなどの害虫が侵入するのを防ぐ役割もあって、一石二鳥のグッズです。
プランターボックス
今使っているプランターより一回り以上大きいボックスに入れて、一時避難させる形です。
ホームセンターや通販でも取り扱いがありますが、家にプランターが入る木箱などがあれば利用できます。
箱の大きさに余裕があれば、小さな植木鉢なども一緒に入れるとより安定します。
プランター付きフェンス
プランターとフェンスが一体化しているプランターフェンスをお使いの方もいるかと思います。
フェンス部分がルーバーやラティスになっていたりして、見た目もとてもおしゃれですよね。
フェンスと一体になっているのでプランターが倒れる心配もなさそうですが、災害級の台風だとフェンス自体が倒れる危険もあり得ます。
特にベランダで使用する場合は近隣にも損害を及ぼす可能性もあるため、プランター部分にレンガ等の重りを入れたり、壁を背にして設置したりする等の工夫が必要です。
まとめ
台風でも倒れないプランターはある?転倒防止グッズについても紹介しました。
プランターが風で倒れてしまうと、野菜への影響だけではなく近隣に損害を与えてしまうことも考えられるため、被害を最小限に抑えることが必要です。
台風の被害を受けやすい地域であれば、プランター選びや転倒防止グッズについても考えておくとより安心です。
野菜を作る際には深さのあるプランターが必須ですが、出来るだけ面積の広いものを選ぶことが大切です。
また、木製や布製のプランターも転倒対策にはおすすめです。
プランターの転倒を防止するグッズには、プランタースタンド、プランターボックス、フェンス付きプランター等があり、いずれもプランターを固定することで転倒を防ぎます。
台風が発生しやすい時期、お住まいの環境に応じてより安全なものを選ぶことをおすすめします。