新玉ねぎは非常に水分量が多く、生のままサラダで食べても美味しい野菜です。
プランターでも玉ねぎ栽培は可能ですが、水の過不足が大敵です。
根を長く伸ばす野菜であれば、深いところからの水を吸い上げるので乾燥気味に育てることが可能ですが、玉ねぎは根の浅い野菜です。
そのため水不足になるとすぐに悪影響が出やすくなります。
玉ねぎは種まき~育苗の時期、定植~冬越しの時期、春の成長期ではそれぞれ水やりの方法が異なってきます。
発芽までの間は水を切らさず、冬の間は乾いたら忘れずに与え、春以降はたっぷり与えます。
畑での栽培と違ってプランターは水切れを起こしやすくなるので、土の乾き具合には常に注意していきましょう。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】玉ねぎの水やり方法は?
- 【プランター菜園】玉ねぎの水やりの注意点は?
- 【プランター菜園】玉ねぎの水やり頻度や時間帯は?
について紹介します。
【プランター菜園】玉ねぎについての記事はこちら↓
- 【プランター菜園】玉ねぎの種まき時期はいつ?注意点についても紹介!
- 【プランター菜園】玉ねぎのとう立ちの原因は?見分け方についても紹介!
- 【プランター菜園】玉ねぎが大きくならないのはなぜ?肥料を使った解決方法も紹介!
【プランター菜園】玉ねぎの水やり方法は?
玉ねぎの水やり方法は、成長過程によって異なってきます。
種まき~発芽までの水やり方法
玉ねぎの種をまいたら、土を被せて手で少し押します。
光が当たると発芽しにくい性質があるため、種がしっかり隠れるように土を被せてから十分な量の水を与えます。
育苗用のプランターを使用する場合は、底部分から水が自然に流れ出るくらいが目安です。
種をまいてから一週間ほどで芽が出揃ってきますが、それ迄は乾かないように土の表面をこまめに観察します。
不織布(なければ新聞紙でもOK)などで覆い、乾燥を防ぐのもおすすめです。
発芽から定植までの間は翌年の玉ねぎの出来を左右する大切な時期なので、乾燥や過湿にならないように、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。
定植~冬の間の水やり方法
玉ねぎの定植は11月中旬~下旬が適期です。
冬に向けて気温が下がってくると成長は緩やかになり、休眠状態に入ります(全く成長がストップするわけではありません)。
冬を越す野菜は、寒い時期に水やりを控えるものも多いですが、玉ねぎには水切れは禁物です。
冬だからといって水をやらないでいると、玉ねぎは根が浅いため萎れて枯れてしまいます。
特に、雪のあまり降らない地域では空気中の水分が少ない時期なので、土も同じように乾きがちです。
土表面の乾燥に気付いたら十分に水をやって、こまめに様子を見ましょう。
春の成長期~収穫までの水やり方法
3月になる頃、気温が上がってくると玉ねぎは鱗茎部分を太らせるため、より多くの水を必要とします。
新玉ねぎを包丁で切ると、水分があふれ出してくるほどみずみずしいですよね。
玉ねぎは鱗茎にたっぷり水分を含むため、肥大期の水やりは玉ねぎの大きさと質を左右する大切な要素です。
特に、2~3月に寒さが和らいで、次第に暖かくなり始める時に水が不足すると、玉ねぎは花芽を作ろうとする本能が働き、結果的にトウ立ちや分球をしてしまう可能性があります。
降雨が期待できない時には土表面の様子を見て、底から流れ出すほどたっぷり与えます。
4月になると鱗茎の肥大化が本格的になってくるので、常に水が不足しないかを意識します。
但し、追肥はストップしましょう。
この時期に追肥をすると病気に罹りやすくなり、収穫しても保存性が悪くなりがちです。
【プランター菜園】玉ねぎの水やりの注意点は?
玉ねぎの水やりの注意点:水のやり過ぎ、過湿はNG
玉ねぎは水切れが大敵ですが、かといってやり過ぎも良くないので要注意です。
プランターは畑と違って土が乾燥しやすいですが、湿り気のあるところにどんどん水をやってしまうと過湿となり、根腐れの原因となってしまいます。
玉ねぎは根が浅いため乾燥に弱いことは前述しましたが、一度根腐れになるとリカバリーが非常に難しくなります。
水は切らさず、かといってプランターが水浸し、といった状態はNGです。
土が適度に保水をしていて、じめじめ湿っていない程度が理想です。
【プランター菜園】玉ねぎの水やり頻度や時間帯は?
プランターで玉ねぎを栽培する場合の水やり頻度は、天候とも関係してくるため一概には言えません。
基本的には他の多くの作物と同じで、「土の表面が乾いた時にたっぷり」です。
天気が良く晴れて乾燥した日が続いていれば、おおよそ2日に1度、気温が低かったり曇りがちだったりする日は3~4日に1度、様子を見て乾いているようなら水やりをします。
春になり鱗茎の肥大化する時期になってきたら、気温も上昇してくるのでこまめに意識し、乾いているのに気付いたら水やりをします。
玉ねぎに水をやるのに適した時間帯は、基本的には午前中と考えます。
玉ねぎは秋に種をまき、苗の状態で冬越しをする作物なので、生育期間の大半を寒い時期に過ごします。
夕方に水をやった後で、夜間に気温が下がって水が凍ったり、凍る手前の冷たい状態(5℃以下)になったりすると、根に悪影響を及ぼしやすくなります。
玉ねぎの根は浅く、一度ダメージを受けると再生が難しいため、極力根を傷めないようにします。
特に冬の間は午前中の日が高くなってから~昼までの間に行いましょう。
春になり気温が上がってきたら、夜間が極度に寒くなることもないため、土の乾き具合と相談しながら水をやります。
特にプランターでの水やりをする場合には注意点があります。
あまりにも土が乾き過ぎている場合、水をやっても乾いた土に水が浸透するスピードが追い付かず、素通りして流れ出てしまうおそれがあります。
プランターの底から水が出ていたからこれでOKと思っていても、土の内部は乾いたままといったことがよくあるので、出来るだけ目の細かいジョウロを使用し、ゆっくりとしみ込ませるようにします。
まとめ
【プランター菜園】玉ねぎの水やり方法は?頻度や時間帯も紹介しました。
畑で栽培するのと違い、プランターで作る玉ねぎは水の管理が特に重要となります。
玉ねぎは根が浅く、乾燥のし過ぎや過湿になるとすぐにダメージが出てしまうため、水やりは「乾いたらたっぷり」を基本にします。
忘れがちなのが冬越しの間で、この時期にも休眠しながらゆるやかな成長は続くため、乾き過ぎないよう気を付けます。
2~3月になり暖かくなり始めたら十分に水を与え、トウ立ちを防いで鱗茎の肥大化を促します。
4月に入るとどんどん肥大してくるので、水やりは特に意識して行いましょう。
水分をたっぷり含んだみずみずしい玉ねぎが出来るかどうかは、水やりにかかっていると言っても過言ではありません。