【プランター菜園】ほうれん草が育たない理由は?本葉が出ない原因や冬の成長が遅い時の対処法についても!

ほうれん草はプランターでも育てやすい野菜ですが、もしうまく育たない場合はいくつかの理由が考えられます。

土作りがほうれん草に適していない、密植による弊害、高温多湿すぎるなど、一つ一つ原因を確かめていくことによって復活させられることがあります。

ほうれん草を栽培するには、酸性土壌はNGなので、土作りから注意する必要があります。

プランターに種をまく前に、培養土に苦土石灰を混ぜ込むことで弱アルカリ性にしておくことで、ほうれん草栽培に向いた土壌になります。

その他にもほうれん草を育てるにあたっては注意点がありますが、ポイントさえ押さえれば栽培は難しくありません。

今回の記事では、

  • 【プランター菜園】ほうれん草が育たない理由は?
  • 【プランター菜園】ほうれん草の本葉が出ない原因は?
  • 【プランター菜園】ほうれん草の冬の成長が遅い時の対処法は?

について紹介します。

【プランター菜園】ほうれん草についての記事はこちら↓

【プランター菜園】ほうれん草が育たない理由は?

ほうれん草がプランターでうまく育たない理由には、次のことが考えられます。

  • 土壌がほうれん草栽培に向いていない
  • 密植し過ぎ
  • 高温多湿

ほうれん草が育たない理由1:土壌がほうれん草栽培に向いていない

最も考えられるのは、土が酸性に傾いていることです。

ほうれん草は酸性の土壌を嫌い、土が酸性(pH5.5以下)に傾いていると育ちません。

適した土壌をpHで表すと6.3から7.0で、中性~弱アルカリ性です。

市販の培養土を使う場合はpH調整がされていることが多いですが、例えば前年の家庭菜園の土を使い回す場合には、苦土石灰を混ぜ込むなどの調整が必要です。

ほうれん草が育たない理由2:密植し過ぎ

ほうれん草はプランターに種をすじまきにして育てます。

当然、発芽数はかなり多くなるので適宜間引きが必要ですが、間引きをしないで育てると日当たりが悪くなったり蒸れたりして育たなくなります。

ほうれん草が育たない理由3:高温多湿

ほうれん草は15℃~20℃が生育に適した気温なので、夏場に25℃や30℃超えになったら育たなくなります。

通常は春まきで夏前に収穫、秋まきで冬から早春に収穫するサイクルの野菜なので、種まきの時期を間違えると高温で生育が阻害されます。

また、水のやりすぎによる多湿も生育不良の原因となります。

他には、日当たりが悪かったり、肥料が不足していたりすることも考えられます。

日当たりや肥料不足はすぐに改善できるので、それほど心配ありません。

水やりが多すぎるのはほうれん草に大敵ですが、水が少なすぎても良くないので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

【プランター菜園】ほうれん草の本葉が出ない原因は?

ほうれん草の本葉が出ない原因は、前の項でも触れた「酸性土壌」が考えられます。

酸性の土壌でほうれん草の種をまくと、発芽率が悪いばかりでなく発芽しても本葉が出ない、または2、3枚出て黄色く変色し枯れてしまいます。

そのため、事前にほうれん草に適した土壌にする必要があります。

市販の培養土を使う場合は、pH値を確認して購入すれば問題ありません。

酸性土壌を好む作物もあるので、6.3から7.0と表示されているものを選びます。

土が酸性になりやすい原因として、前年のプランターの土を使い回していることも考えられます。

一度野菜を栽培すると、その後の土は酸性に傾いていることが多いため、一度リセットして土作りをする必要があります。

市販の土壌再生材を使えば楽ですが、心配な場合はpHチェッカーやリトマス試験紙を使って酸度/アルカリ度を確かめます。

リトマス試験紙は通販やホームセンター等で購入できます。

酸性が強い場合は、種まきの2週間前に苦土石灰(くどせっかい)を混ぜ込んで土を中和します。

幅60~65cmのプランターあたりの土の量は約12Lなので、苦土石灰を20~24g程度加えて良く混ぜ込みます。

また、前の年に同じ土でほうれん草を栽培していた場合は、連作障害が疑われます。

ほうれん草を育てた土をそのまま使い回すと、前年に必要な栄養分は全て使われてしまっています。

土の中に病原菌や虫などが残っている場合は、次にほうれん草をまいた時に影響を受けてしまいます。

前年の土を使い回す場合も、再生材と苦土石灰を使って土作りをしましょう。

または他の作物に回して、新たに培養土を使うことをおすすめします。

種まき前の土作りをしっかりしておくことで、本葉が出ないという栽培トラブルも回避できます。

【プランター菜園】ほうれん草の冬の成長が遅い時の対処法は?

ほうれん草は秋まきにすると冬を越して成長し、早春にかけて収穫できます。

発芽が可能な温度は低く、4~5℃でも芽を出すことが可能です。

それより温度が下回ってしまうと発芽は困難ですが、0℃でも成長できます。

秋に種をまく場合は、気温が5℃を切る前に済ませておきます。

畑では、霜が降りても青々としたほうれん草を見ることがありますが、-10℃程度なら枯れることなく生きています。

とはいえ、ほうれん草の成長に適した温度帯は15℃~20℃がベストです。

低温下では成長は緩やかになりますが、枯れたわけではないので心配はありません。

2月~3月になって気温が少しずつ上がり始めたら、問題なく成長するので特に対処法は必要ないといえます。

寒冷地にお住まいの方で、外気温が-10℃を常に下回る環境では、マルチや敷きわらを使って寒さを凌ぐと良いでしょう。

ほうれん草は冬の間は成長が緩やかですが、寒さに当たることで葉に糖分が集まって色が濃く、厚みが出て美味しくなるとされていますので、収穫が楽しみですよね。

まとめ

【プランター菜園】ほうれん草が育たない理由は?本葉が出ない原因や冬の成長が遅い時の対処法についても紹介してきました。

うまく育たない、本葉が出ないといった症状がある時は、酸性土壌で育てていないかが疑われます。

市販の培養土はpH値が調整されているので問題はありませんが、前年の土を使い回した場合は酸性に傾いていることがあります。

酸性の土を中和するには、種まき前2週間の時点で苦土石灰を混ぜ込めば完了です。

ほうれん草のプランター栽培には、出来るだけ新しい培養土を使用した方が安心です。

同時に、密植しすぎていないか、間引きは適切にされているか、高温多湿になっていないかもチェックします。

低温下では成長が緩やかになりますが、-10℃程度までは枯れることなく生きていますので心配ありません。

春になり気温が上がってくると成長し始めるので、水と肥料を管理しながら待ちましょう。