そら豆は成長すると草丈が1m以上にもなります。
プランターならそれほど大きくならないから大丈夫と思いがちですが、そら豆の茎は意外に弱く、強風で倒れやすいため支柱立てが必要です。
作物の性質や育ち方によって支柱の立て方は様々ですが、そら豆はおよそ1~1.5m程度の支柱を株の四隅に立てて紐で囲い、行灯のように仕立てるのが一般的です。
行灯のように支柱を立てることによって、どの方向から雨風を受けても倒れにくくなります。
そら豆は日当たりと風通しの良いところを好みますが、風の強い日にはプランターごと軒先に移動するなどした方が安心です。
株が倒れてしまうと収量にも影響しますので、適切に支柱を立てて育てましょう。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】そら豆の支柱の高さや太さは?
- 【プランター菜園】そら豆はどこに置く?
について紹介します。
【プランター菜園】そら豆についての記事はこちら↓
【プランター菜園】そら豆の支柱の高さや太さは?
そら豆をプランターで育てる場合、幅65cm程のプランターに2~3株植えるのが理想的です。
育苗ポットに種をまき、本葉が2~3枚になった11月頃にプランターに定植し、冬越しをします。
冬の間はほとんど成長せず、それでも幼苗の状態がもっとも寒さに強いので、心配な場合は寒冷紗をかけておく程度で問題ありません。
冬を越して3月下旬~4月に入り、気候が暖かくなるとそら豆の苗は急激に成長を始めます。
あっという間に草丈が30~40cmになりますが、その時点で支柱を立てます。
一見丈夫そうなそら豆の株ですが、実は茎はあまり強くなく、強風にあおられると簡単に倒れてしまいます。
枝が折れるとその枝からの収穫は見込めなくなりますし、支柱なしで根こそぎ倒れた場合は株自体に大ダメージが出てしまいます。
その分の収穫が減ることになるので、そら豆に支柱立ては欠かせません。
支柱の長さは短くとも1mは必要で、1.5mあれば十分です。
プランターの底まで支柱を挿すため、プランターの深さ+そら豆の草丈の大部分をカバーできる長さがあればOKです。
支柱の太さはそれほど重要ではありませんが、あまり細いものよりは直径1cm近くあるものがおすすめです。
そら豆栽培は、トマトやナスのように枝と支柱を紐で括りつけて誘引するのではなく、四隅に挿した支柱を囲うように紐を渡して行灯状にします。
プランターの四隅に4本挿すだけでも良いですが、少し心もとない場合は四隅+長辺の中央に2本挿して、支柱で全ての株を囲むようにします。
その際、支柱を安定させるために必ずプランターの底まで届くように挿します。
支柱を挿したら、麻紐やビニール紐を横に渡すように支柱に掛けて、一周したところで結びます。
支柱と紐をそれぞれクリップや園芸用ワイヤー等で結んでも良いですし、イボ竹タイプの支柱を使うと固定しやすくなります。
ここで注意したいのが、そら豆の茎と支柱を直接括りつけないことです。
前述した通りそら豆の茎は弱いため、支柱に紐で固定した状態で強風に当たると、茎がその部分から折れる恐れがあります。
トマトやナスなど他の野菜と支柱の立て方が異なるのはそのためです。
そら豆が成長し、草丈が伸びるとその分風にあおられやすくなるので、成長につれて紐を増やし上部までしっかり囲うようにします。
筆者は比較的風の強い地域に住んでいますが、近所では1株ずつ丁寧に、お米のビニール袋を筒状に切って紐の代わりにすることで、文字通り行灯のようにしている方もいます。
あまり深く覆ってしまうと、今度は整枝の時にやりづらくなりそうですが、風が強い地域での工夫として紹介しました。
プランターではなく鉢を使って1株で育てる場合は、朝顔の行灯仕立て用の支柱セット(支柱+輪っかがセットになったもの)が100均でも売っていますので便利です。
ちなみに、麻紐やビニール紐の代わりにキラキラした光沢のあるテープを使うと、虫よけになるともいわれています。
風による倒伏対策として、そら豆に支柱立ては必須です。
特に沿岸部やビル風など風が強く吹きやすいところや、春先の強風には注意します。
【プランター菜園】そら豆はどこに置く?
そら豆は日当たりと風通しの良い場所を好みます。
逆に、そら豆の栽培に適していないところは日陰、じめじめした風通しの悪い、水はけの悪い場所です。
そら豆を植えたプランターの置き場所として最適なのは、日当たりの良いベランダや庭の南側です。
雨が降り続く時や風が強い時には軒下に移動させ、出来るだけ雨風を避けてあげるようにします。
そら豆の栽培時期は秋口の台風に重なることはないためそれほど心配は要りませんが、収穫時期と梅雨が重なるためなるべく長雨に当たらないよう、すぐに軒下に移動できる場所が良いでしょう。
大前提として、プランターの水はけを良くしておくことが重要です。
そら豆は多湿の土を嫌うため、雨が続く時には注意が必要ですが、プランター内の水はけが悪いと根腐れや生育不良になるおそれがあります。
そら豆を水はけの良い土で育てるには、
- 鉢底石を使用する
- 使い回した土ではなく、新しい培養土を使う
以上のことを守るだけでも全然違います。
そら豆をプランター栽培する際には、土の水はけに気を配った上で、日当たりと風通しの良い場所に置きます。
すぐに軒下に移動できるところであればより理想的です。
まとめ
【プランター菜園】そら豆の支柱の高さは?太さやどこに置くかも紹介してきました。
そら豆の支柱立ては他の野菜と違い、枝に直接紐と支柱を括りつけるのではなく、株またはプランター全部を囲むように支柱を立て、さらに紐を渡して行灯状にまとめる方法で行います。
支柱の長さは少なくとも1mは必要で、1.5mあれば十分です。
太さはあまり細くなければOKですが、紐を渡す時に引っ掛かりの良いイボ竹がおすすめです。
株全体を囲うことで風による枝折れや倒伏を防ぐために、支柱立ては必ず行いましょう。
また、そら豆は日当たりと風通しの良い場所を好み、日陰のじめじめした場所を嫌います。
多湿にならないような土作りと、そら豆が好む場所へのプランター設置、そして雨風を避けるためすぐに軒下に移動できる場所なら理想的です。
適切な支柱立てでそら豆を雨風から守り、初夏の収穫を楽しみに待ちたいですね。