小松菜は比較的発芽が容易で、プランターにすじまきをすると大量に芽が出揃います。
そのまま育てていると細くひょろひょろと伸びてしまうため、適切なタイミングでの間引きが必須です。
小松菜は間引いて育てる野菜で、成長と共に間引いて株の間を適度に空けることで大きく育ちます。
「こんなに間引いていいのかな?」と思うほど間引く必要があるので、間引き菜が大量に出てしまいます。
間引いた苗はもちろん食べられるので無駄にはなりませんが、ある程度育ってからの苗は移植して育てることも可能です。
少々コツがありますが、上手に間引いて移植して育てることで、収穫も楽しみも増えますよね。
今回の記事では、
- 【プランター菜園】小松菜の間引きのやり方やコツは?
- 【プランター菜園】小松菜を移植する方法は?
について紹介します。
【プランター菜園】小松菜についての記事はこちら↓
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【プランター菜園】小松菜の間引きのやり方やコツは?
小松菜を間引くタイミングは、双葉が出揃って本葉が出始めた時と、本葉が2~3枚出た時です。
双葉(子葉)の小さいものや、混み合って押し合いしている部分の苗を、手やピンセットで丁寧に間引きます。
苗が小さいうちは根が細く、密植していることで根が絡み合っていることがあるため、うまく抜けない場合は清潔なハサミを使って根元を切るだけでもOKです。
すじまきにするとかなり多くの芽が出ていると思いますが、1回目の間引きで思い切って3cm間隔くらいまで減らしてしまいます。
小松菜の幼苗は細い茎を支え合って立っている状態なので、間引きをすると根元が支えきれず倒れることがあるため、残った苗の根元に周りの土を寄せて安定させるようにします。
本葉が2~3枚出て小松菜らしくなってきた頃に、2回目の間引きをします。
2回目には株間を5~6cm空けますが、根が張るまでは1回目と同様に土寄せをしないと、雨風などで倒れやすくなります。
間隔を空けて移植し、土を寄せて安定させたら、小松菜の間引きは一通り完了です。
但し、種には個体差があり遅れて芽が出てくるものもあるため、そういった苗があればその都度取り除きます。
どの苗を間引いたらいいのか迷ったり、勿体ないと思ったりすることもありますよね。
小松菜の苗を間引く基準は以下の通りです。
- 成長の遅いもの
- 虫食いのあるもの
- ひょろひょろして色の薄いもの
このような状態のものから優先して抜いていきます。
中には、元気な苗がたくさんあったりすると迷ってしまいますが、基本的には双葉が大きくしっかり張っているもの、本葉に勢いのあるものを残し、それ以外は間引いてしまいましょう。
間引きをしないとそれぞれの葉が密になってしまい、太陽の光を十分に受けることが出来なくなるため、株自体がひょろひょろと貧弱になってしまいます。
思い切って間引くことで残った株が光と水、栄養を十分に取り込めるので、収穫時の量と質が違ってきます。
たくさん発芽した中から状態の良いものを厳しく選抜する感覚で、思い切って間引きましょう。
【プランター菜園】小松菜を移植する方法は?
小松菜の間引きは、しっかりと株間を空けることが目的なので、状態の良くない苗ばかりを間引くわけではありません。
元気な苗を抜いてしまうと勿体ないですし、どうにか再利用できないかと思いますよね。
小松菜の間引き菜はもちろん食べても良いのですが、別のプランターに移植してのびのび育てることも可能です。
間引いた苗はすぐに移植する必要があるため、プランターと用土はあらかじめ用意し、間引いたものをすぐに移植できるようにしておきます。
プランターは、大きめのものがあるに越したことはないですが、余っているものがあれば特に大きさは問いません。
但し株間を5~6cmほど空けるのは同じなので、プランターの大きさに合った数の間引き苗を植えるようにします。
土も元のプランターと同様に、市販の培養土がベストです。
間引き作業の前に土とプランターが用意できるようであれば、必要に応じて元肥を施しておきます。
準備が整ったら十分に水をまいて、水分を土に含ませておくことで根の活着が良くなります。
虫食いや葉の変色がない元気な苗をいくつか選んで、同じように5~6cmおきに植えていきます。
割り箸などで植え穴を開け、1株ずつ静かに挿し込んだら周りの土を寄せて苗を固定します。
これで移植は完了で、元のプランターの苗と何ら遜色ないくらいです。
もしプランターのスペースに余裕があるようであれば、コンパニオンプランツとして春菊やマリーゴールドなどキク科の植物をそばに混植するのもおすすめです。
キク科の植物はモンシロチョウが嫌って寄り付きにくいので、青虫の被害を避ける効果が期待できますし、寄せ植えのようで見栄えも良いです。
移植することで有効活用になるだけでなく、花と混植してベジタブルガーデンのように仕立てるなど、遊びの部分をプラスできるのも家庭菜園の醍醐味です。
どの時点で移植するかは自由ですが、作業しやすい方が効率よく植え替えできます。
1回目の間引きでは苗自体が小さく、かなり細かな作業になるため2回目に間引きした苗を移植に使うことをおすすめします。
1回目の間引きをした時点で移植用にプランターと土を用意しておき、2回目の間引きで移植するのが理想的です。
どちらの苗も、余ったらお味噌汁に入れたり、ベビーリーフとしてサラダに入れたり、おひたしにしても美味しく食べられるので、無駄なく活用しましょう。
まとめ
【プランター菜園】小松菜の間引きのやり方やコツは?移植する方法も紹介してきました。
小松菜は細かな種をすじまきにするため、多くの芽が一度に出てきます。
それを間引かずにそのまま育てると、本葉が出てからは密状態になってしまい、太陽の光や土中の栄養分を十分に取り込むことができなくなり、成長不良につながります。
そのため、双葉が大きくなり本葉が出た頃に1回目、本葉が2~3枚になったタイミングで2回目の間引きを行います。
間引いた苗は食べることも出来ますが、他のプランターに移植してそのまま育てることもおすすめです。
せっかく状態の良い苗を間引いてしまった時など、再利用できると収穫量も上がるので、空いたプランターがあれば移植して育ててみましょう。
移植する時は元のプランターと同様に、株間を空けて植えるようにします。
移植して育てることで収穫の楽しみも増えるので、間引いた苗は無駄なく活用しましょう。